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全国ご当地うどんサミットin熊谷閉幕 全国各地から30店が出店

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 熊谷スポーツ文化公園内(熊谷市上川上)にぎわい広場と陸上競技場で11月16日・17日、「全国ご当地うどんサミットin熊谷」が開催された。

全国ご当地うどんサミットin熊谷会場入り口

 国産小麦の普及と消費拡大を狙い2011(平成23)年に滋賀県東近江市で始まった「全国ご当地うどんサミット」。ご当地うどんの再発見を目指し3年ごとに開催地を変えながら開催している。埼玉県「熊谷うどん」は2014(平成26)年の愛知県蒲郡市開催から出店、2017(平成29)年からは熊谷市が開催地となり3年連続で開催し、2019年は開催最終年となった。

店舗前の行列

 2017年からの開催地が熊谷に決定した際、同市では「ラグビーワールドカップ」の開催も決まっていた。実行委員会では「麺 for ALL ALL for 麺」を合言葉に掲げ、2019年開催のラグビーワールドカップと共に熊谷地域を盛り上げた。

うどん日本一を決める「全国うどんサミット2017」、熊谷で開催へ(2017.01.03)

 以前から開催されていた「産業祭」と同時開催し、地元農産物や商工業製品が集まるイベントと合わせて2017年は10万人、2018年は12万人、2019年には14万人が来場した。うどんチケットは1杯450円。3杯分が付いたチケットを前売り1,100円、当日1,200円で販売した。2019年には2日間で54800杯のうどんを提供した。

 熊谷は小麦生産の礎を築いた「麦王」こと権田愛三生誕の地。実行委員会は麦作の農業改良に尽くした権田愛三爺をパンフレットや公式サイトで紹介、オリジナルキャラクター「バクオー」を登用し漫画やSNSで情報発信、ステージイベントや会場内ライブ中継、インスタスポット設置など幅広い世代に向けアピールした。

にぎわいを見せる熊谷うどん

全国ご当地うどんサミット「グランプリ」に埼玉県の「熊谷うどん」(2018.11.11)

 埼玉県内からの出店は、2017年に「熊谷うどん」(熊谷市)、「武州煮ぼうとう」(深谷市)、「加須うどん」(加須市)、「濃トロ!肉汁うどん」(所沢市)が出店、2018年は「熊谷うどん」、「武州煮ぼうとう」、「加須うどん」、「武蔵野うどん 炙り鶏の柚子塩うどん」(児玉郡)や「こうのす 川幅うどん」(鴻巣市)が出店。今年も「熊谷うどん」、「武州煮ぼうとう」、「加須うどん」、「こうのす 川幅うどん」、「埼玉名物肉汁うどん」(蓮田市)、「きのこたっぷり肉うどん」(長瀞町)など県内から6店が出店。地元「熊谷うどん」は3年連続で入賞を果たし、「うどん王国埼玉」を県内外に知らしめた。

 熊谷開催では、訪日外国人旅行者に向けた「おもてなし事業」の一環で、地元の子どもたちが「うどんの打ち方」を外国人に英語で伝える企画を実施。アクティブラーニング(実践型学習)を勧めるNPO「AEA英語通訳キッズプロジェクト 」が主体となり、子どもたちが出店店舗の紹介を英訳し事前動画で紹介したり、会場で英訳パネルを店舗に進呈したりするなど国内外へ小麦文化をアピール。3年間でおよそ300人(外国人約120人、AEAキッズと保護者約180人)が参加した。

地元の子どもたちが外国人客に「うどんの打ち方」を伝えた

「全国うどんサミット in 熊谷」出店店舗を英語で紹介 英語ガイドキッズが翻訳(2017.10.25)

熊谷でうどんサミット開催へ 地元の子どもたちが英語で「うどんの打ち方」学ぶ(2018.10.25)

 会場内ですっかりおなじみとなった市内中学生や専門学校生、地元青年会議所による会場案内やパンフレット配布、ゴミステーションの運営ボランティアも3年間変わらず行われた。県内から来たという家族連れは「笑顔でゴミ回収する学生の姿に温かい気持ちになった」「学生の方から声を掛けてくれて、大きなイベントほど人と人とのコミュニケーションが大事だと思った」と話していた。

 2019年には「うどん王国・埼玉」をさらにアピールしようとレシピコンテストを企画。公式サイトでアイデアを募集し、「熊谷うどんの新しい食べ方の提案」、「ラグビーワールドカップ2019 出場20ヶ国とのコラボうどん」、「埼玉各地のうどんの新しい食べ方」など新たなうどんの食べ方を模索した。県内各地から多数応募があり、公式サイトでの事前投票に加え審査により1日目に各賞の発表と授賞式が行われ、優勝は鷹野麻美さんの「肉かぼちゃ豆乳うどん」、準優勝は皆野高校チーム奮励さんの「おっきりジャージャー」が受賞した。優勝作品は2日目に会場内の「うどん打ち体験」ブースで実際に提供され、参加者らは自分で打ったうどんをその場で茹で「肉かぼちゃ豆乳うどん」を味わった。

熊谷で全国ご当地うどんサミット うどんの新しい食べ方やアイデアレシピ募集(2019.09.22)

うどん打ち体験

 毎年来場者の投票によりグランプリが決定する同サミット。チケットの半券が投票券となっており、会場内の投票所で任意の店舗に投票。グランプリ、準グランプリの他、「麺 for ALL , ALL for 麺」賞や2018年にはラグビーワールドカップ開催地にちなみ、ジョージア大使賞、アルゼンチン大使賞も設けられた。2017年にガマゴリうどん(愛知県)、2018年に熊谷うどん(埼玉県)、2019年には上州牛の炙(あぶ)り釜玉(群馬県)がグランプリを獲得した。3年開催のうち投票が最も多かった年は2019年で、グランプリの上州牛の炙り釜玉に4,069票が集まった。

グランプリは「上州牛の炙り釜玉」 全国ご当地うどんサミット、14万人来場(2019.11.18)

 開催3年目を迎え、県観光課担当者は「回を重ねるごとに来場者数が増え来場の出足も早い。このサミットが皆さんに周知されてきたと感じている」と話す。藤間憲一熊谷商工会議所会頭は授賞式で「各地で独自に普及してきた小麦文化がこのサミットで集結し、こんなにも全国でバラエティーに富んだメニューがあるのかと感心した」と話す。開催を終え、松本邦義実行委員長は「このサミットを通じて全国のうどん関係者とつながることができた。これからも熊谷から国産小麦の普及を進めていきたい」と話す。

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