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行田市に広がる花手水の取り組み ライトアップイベント「希望の光」

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行田市内各地に活動の輪が広がる花手水(はなちょうず)の取り組みと、花手水ライトアップ「希望の光」について、行田おもてなし観光局の竹井裕美さん、行田市商工観光課の吉松良祐さん、宮倉祥悟さんに聞いた。

(左から)行田市商工観光課の宮倉さんと吉松さん、行田おもてなし観光局の竹井さん

色とりどりの生花を手水鉢に浮かべて飾る「花手水」の取り組みが行田市内で広がっています

―――取り組みのきっかけを教えてください

吉松  行田市の花手水は、行田八幡神社(行田市行田)で2020年4月から始まりました。新型コロナウイルス感染症の影響で自粛生活が続く時期に「参拝に訪れる方々に癒やしを提供したい」と週ごとに花を入れ替えるようになりました。行田八幡神社は行田市の花手水の聖地ですね。

■記事から「行田八幡神社・新型コロナ封じる祈祷で「疫病封じの札」配布 花手水で癒やしも」

吉松 SNSで話題になって参拝者が増え、八幡通りを歩く観光客の姿も多く見られるようになりました。訪れる人からの要望もあって毎月期間限定で「行田花手水week」を開催することにしました。

■記事から「行田で花手水week始まる 市内スポットで癒やしの空間提供」

宮倉 行田八幡神社と前玉神社、八幡通りの店舗など14カ所からスタートして、参加者は徐々に増え、現在市内80カ所以上で花手水が見られるようになりました。店では商品に関するものを飾ったり、民家では軒先に行田にちなんだものが浮かべていたりと、それぞれ独自に工夫しているのも面白いです。行田市の花手水の特長ですね。

吉松 行田市では手水鉢を貸し出していますが、花を市内で購入する以外にルールを設けていなくて。煎餅屋さんでは足袋形の煎餅を浮かべるなど、皆さん自由に考えてもらっています。

―――観光客へのアプローチはどうですか

竹井 当観光局では、旅行会社に行田花手水の観光ツアーを企画提案し、物産館や商店街に立ち寄ってもらい、お土産購入や食事を楽しんでいただいています。昨年はコロナ禍ではありましたが、花手水効果をはじめ団体旅行助成金の効果もあって、大変多くの方に行田市へお越しいただきました。

―――花手水の活動が広がり続けています。参加者の反応はいかがですか

宮倉 参加店舗からは、花手水week期間中はそうでない時と比較して、来店者数が全く違うという声もあります。そうした効果もあり、先日も商店街単位で花手水に参加したいという申し出がありました。さらに増えていくといいですよね。

吉松 取材で多いのは「どうして店だけじゃなくて個人が参加しているのか」という質問なんです。基本的に「花が好き」という人は多いんじゃないかと思いますが、参加者からは「花でまちの雰囲気が明るくなった」「まちを歩く人がいて、にぎやかになるっていいよね」という声があります。「まちを盛り上げたい」とこの取り組みに賛同して、応援してくれていると感じています。

行田花手水weekは毎月1~14日に開催(11月と1月は15~末日まで。8月は開催なし)
行田花手水week 行田おもてなし観光局

―――続いて花手水ライトアップ「希望の光」について教えてください。

■記事から「行田でライトアップイベント「希望の光」 城と花手水などの映えスポット巡り、夜のまち歩きを」

吉松 行田花手水weekは確かに反響がありました。徐々に全国各地で花手水が見られるようになってきたので、他との差別化をしようと2021年4月から毎月第1土曜のライトアップイベントをスタートさせました。水中にLEDライトを置いて、下から花を照らし幻想的な雰囲気を楽しんでもらおうと企画しました。

吉松 ライトアップイベントは初めから来場者数も反響も想像以上でした。「夜、行田のまちにこんなに人が歩いてる」って皆、驚いていましたね。

―――ライトアップは行田八幡神社、八幡通り周辺の店舗や民家、前玉神社、忍城址、ぶらっと♪ぎょうだほか市内各地ですね。忍城周辺は花手水以外のライトアップもあります

吉松 ライトアップの人出と反響を見て心配になったのが忍城とその周辺です。お城って夜とても暗いんですよね。東門に置いた花手水の明かりだけでは安全面からしても良くない。せめて来場者の導線を確保するだけの明かりを用意しようと、皆で前玉神社から竹を切り出して竹灯籠を作って置くようになりました。

宮倉 この竹灯籠、実は手作りなんです。手先の器用な職員がいまして、業務の合間を縫ってコツコツ。1つずつ。

吉松 (竹灯籠を)置いてみると来場者に好評で「映える」って撮影スポットにもなっていていました。自分たちが見ても「雰囲気いいよね」「もっと増やそうよ」とだんだん増やして、今や忍城の中にも外にも竹灯籠を配置するようになりました。

―――演出はどなたが考えていますか

吉松 ライトアップに携わる約20人の市と観光局の職員がそれぞれ、意見を出し合い配置やデザインを話し合ったりしながら用意しています。テーマは「和」。気を付けているのは忍城と周辺の景観を大切にすることです。これまでにも春には夜桜と和傘のコラボを演出したり、雨の時期に合わせてアンブレラスカイやてるてる坊主をつるしました。

―――ライトアップも1周年を迎えました。振り返っていかがですか

吉松 この1年で集客は当初1000人から6月は3400人と増えています。最近作業していると「いつも楽しみにしてるよ」「がんばってるね」と声をかけてくれるリピーターがいて本当にうれしい。ライトアップはリハーサルができないので、職員も当日を楽しみにしています。花手水の盛り上がりをずっと続けられればと思います。ライトアップは季節感を大事にして工夫しながら何度来ても楽しんでもらえるよう準備しています。7月は七夕をテーマに掲げています。

宮倉 夏はイベント前に草取り作業もします。大変だし腰は痛いし、そうはいっても、来てくれた人に気持ちよく過ごしてもらいたいし、きれいだったね、よかったね、と楽しんでくれるとやっぱりうれしいです。「来月は何だろう」と話しているのを聞いて「ああ。次も楽しみにしてくれているんだな」と。花手水をきっかけに行田のまち並みや足袋蔵にも興味を持ってもらえたらいいと思います。

竹井 花手水を見ながらまち歩きを楽しむ方が増えています。ぶらっとぎょうだでは60を超える市内事業者の行田土産がそろっているので、花手水やライトアップを見ながら、ぜひお立ち寄りいただければ。行田のギョーザもお勧めです。

■記事から「行田おもてなし観光局が「行田の餃子」 物産館通じ観光盛り上げる」

―――花手水の広がりと変化するライトアップ、ますます楽しみです。今日はありがとうございました。

花手水ライトアップイベント次回は7月2日、日没後~20時30分まで。
行田花手水week 行田おもてなし観光局

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