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小川和紙・冬の風物詩「楮かしき」「楮むき」 紙は木からできる、体験で実感

小川町で育てたコウゾを90センチほどに切り出し、大釜で煮蒸す「楮かしき」

小川町で育てたコウゾを90センチほどに切り出し、大釜で煮蒸す「楮かしき」

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 小川和紙の冬の風物詩「楮(こうぞ)かしき」「楮むき」が1月15日、小川町和紙体験学習センター(小川町小川、TEL 0493-72-7262)で始まった。

湯気が立ち上るコウゾを持ち、熱いうちに皮をむいていく「楮むき」

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 「楮かしき」は和紙の原料となるコウゾを蒸して木と皮をはぎ取りやすくするための伝統的な作業。熱いうちに表皮をむく「楮むき」を同時に行う。外皮や内皮を削り取る「楮ひき」、水に漬けてあくを抜く「楮さらし」など、1300年続く小川和紙や白さの際立つ「細川紙」を作る紙料のための工程は多く、昭和40年代には市内各所で行われていた。現在は全国的にコウゾの生産量が少なく、伝統的な技法を後世につなげていこうと小川町が毎年、「楮かしき」を一般に呼び掛けて体験する機会を作っている。

 当日は朝早くから釜からの湯気が上がり、集まった人が車座になって熱いうちにコウゾの皮をむいた。栽培から紙料になるまでコウゾを調整する人や紙すき職人も参加。今年のコウゾの収穫量や出来栄えを話しながらするすると手を動かし、次に続く作業に合わせて太さ別に分け、重ならないように丁寧につるし干した。初めて参加した20代男性は「小学生の時、社会科見学で紙すきを体験したことはあったが、紙料作りは初めて。多くの人の手が掛かって、紙は木からできていると実感した」と興味津々の様子だった。参加者は21人。親子連れも訪れ「楮むき」を体験した。

 和紙職人を目指す研修生を指導する重要無形文化財「細川紙」の技術保持者、内村久子さんは「『細川紙』はコウゾのみを使うが、小川和紙は他地域から原料を調達しているところが多い。職人が皆小川産のコウゾを使えるようになるといい」と話す。「和紙職人を目指す人には紙をすく技術だけでなく和紙に関わる全てを学び、理解することで価値観を受け継いでほしい」とも。町にぎわい創出課の保田義治主幹は「小川の和紙産業を再生させ、後世に伝えていくためには、紙すき職人を育てるだけでなく、紙料も地元で調えられるようになることが必要。コウゾを育てて紙料として調整するところまで、昔から伝わる技術を継承していきたい」と意気込む。「一年にこの時期にだけ行う伝統的な作業。誰でも参加できるので、体験してほしい」とも。

 次回の「楮かしき」「楮むき」は1月22日。9時から2時間ごとに行う。事前予約不要。参加無料。

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