深谷市は現在、新型コロナウイルスに感染し自宅で療養する市民への支援策としてキャンピングカーの貸し出しを行っている。
家庭内感染が増えていることから、深谷市が自宅療養を支え感染者を増やさないようにする目的で行う支援策の一環。
貸し出しているのは 全長約5メートル、車高3メートル、車幅2.1メートルのキャンピングカー。電子レンジや防災用トイレ、シンク、テレビもあり、同居家族がいる新型コロナウイルス感染症の陽性者、濃厚接触者を自宅敷地内で居住スペースと療養スペースに分けることができる。利用対象は新型コロナ陽性者または濃厚接触者の市民で、駐車場所があり、自宅から電源を取れること、寝具を用意することなどの条件がある。
市は昨年第5波を受けて自宅療養のための支援を10月1日に受け付け開始。自宅療養を余儀なくされた市民へ無料支援策として、キャンピングカー貸し出しのほか、食料品と日用品の提供、週1回のごみ回収、パルスオキシメーターの貸し出しなども行っている。
2月4日現在、キャンピングカーは4台の貸し出し実績がある。市福祉政策課の穐山光昌課長は「誰もが感染する可能性があるいま、受験生や高齢者、小さなお子さんなどへの家庭内感染を防ぐことができれば」と話す。子どもの感染が不安という市内在住の男性は「自分が陽性者や濃厚接触者になったとき、自室で過ごしても共用部分のリスクがあると思うので場所が分けられるのはいいと思う。家族の近くにいられるという安心もある」と話す。
申し込みは社会福祉協議会(TEL 070-7579-4581)で受け付ける