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熊谷のジェラート専門店と深谷のネギ農家がコラボ 6次産業化、始まる

熊谷市のジェラート専門店「ジェラートマリノ」の池田さん(左)と深谷市新戒地区の「葱や けんもち」の剣持さん(右)

熊谷市のジェラート専門店「ジェラートマリノ」の池田さん(左)と深谷市新戒地区の「葱や けんもち」の剣持さん(右)

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 熊谷市のジェラート専門店「ジェラートマリノ」(熊谷市広瀬、TEL 048-525-2044)と深谷市のネギ農家「葱(ねぎ)や けんもち」(深谷市新戒、TEL 090-1698-1949)が現在、6次産業化に向けた「深谷ねぎのジェラート」の開発を進めている。

現在インスタグラム上で、モニターからの感想を募っている(現在開発中、販売未定)

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 「深谷ねぎ」発祥の地といわれる深谷市新戒地区の「葱や けんもち」の剱持哲信さんが、ジェラートマリノのシェフ池田順也さんに試作を依頼。2人は埼玉県主催の6次産業化に向けたマッチングの場で出会い、当初、ネギのアイスソースを考えていた剱持さんに対し、池田さんは「やるならやっぱりジェラートを」と提案した。池田さんは「深谷ねぎは全国に知られた有名なブランド。これまで地域の生産者とコラボしてさまざまな素材をジェラートにしてきたが、ネギは初めて」と話す。

 テーマは「ネギ屋が売る『ねぎジェラート』」。ネギと甘辛みそを合わせた濃い味の「ねぎみそ」とイタリア料理にヒントを得た「ねぎ蜂蜜クリームチーズ」の2種類のジェラートを試作した。2月1日に「やっとできた」とインスタグラムで報告。剱持さんと一緒にモニターを募集したところ早々に問い合わせがあり、約20組に無料配布した。

 6次産業化は、自分で作った農産物を活用して加工や流通、販売までを行う取り組みで、農業家の所得向上や雇用確保を目指すもの。池田さんは「生産者が販売するからインパクトがある。地産地消やフードロスなど地域の問題解決にもつながるので、今後も積極的に取り組んでいきたい」と意気込む。

 新しいことに挑戦し、地域を盛り上げたいという剱持さんは「今回、いろんな方にモニターで食べてもらったこと自体が楽しかった。コロナ禍で集まる機会も減っていたところに、ジェラートの食べ比べで職場が盛り上がったという声もあった。すぐに商品化することは難しいかもしれないが、試作しながら進めたい」と笑顔を見せる。「ネギを調味料にする例は数あるが、甘いものも無しではない。可能性は無限大だと思った」とも。

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