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熊谷出身の作家・森村誠一さん常設展リニューアル 全411作品ずらり

熊谷市立図書館3階「郷土資料展示室」の一角にある常設展を紹介する大井さん

熊谷市立図書館3階「郷土資料展示室」の一角にある常設展を紹介する大井さん

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 熊谷市立熊谷図書館(熊谷市桜木町)の常設展「森村誠一文芸の館」が3月18日、リニューアルオープンした。

「聖地巡礼MAP」。森村作品では荒川河川敷や桜堤、佐谷田の用水路などから遺体や変死体が見つかっている

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 森村誠一さんは熊谷出身の作家。推理小説や歴史時代小説、ノンフィクションなどを手がけてきた。

 リニューアルでは、展示エリアを大幅に広げ、森村さんが寄贈した404作品に最新刊までを加えた全411作品の書籍や資料など約2400点を再配置。壁一面に設けた書架には1作目から順に単行本、新書、文庫本を並べ、一目でタイトルが分かるようにした。大きな地図「森村誠一と熊谷 聖地巡礼MAP」には作品に登場する熊谷市内の地名を解説と共に紹介する。ショーケースに収めた愛用のガラスペンのペン先、構想ノート、原稿、スケジュール表などからは作家の日常がうかがえる。

 リニューアルを担当した美術、郷土係の大井教寛学芸員は「ずらりと並ぶ本の数に『熊谷からこんな作家が出たのか』と驚く人もいると思う。数々の映画化、ドラマ化作品も原作があってこそ。一冊の本を書くまでの道のりを知ってほしい」と話す。「森村さん愛用の椅子は座り心地抜群。座って背景の本人写真とツーショット写真を撮影してみては」とも。

 同図書館をはじめ市内の図書館にある森村誠一作品は延べ700冊以上。展示会場に森村誠一作品のみを表示する検索システムを設置し、「タイトル」か「年代」の検索で同図書館所蔵の蔵書を確認することができる。大井さんは「電子書籍もいいが紙のページをめくって読む楽しさや面白さを感じてもらえたらうれしい。作品には熊谷がたくさん登場する。聖地巡りで外歩きと本の世界観を楽しんで」と話す。

 開館時間は9時~17時。月曜、第1金曜休館(月曜が祝日の場合は翌日休館)。

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