関越道花園IC近くの複合型施設「深谷テラス ヤサイな仲間たちファーム」(深谷市黒田)が5月23日、報道関係者に公開された。
音羽和紀シェフ・音羽創シェフ監修のレストランで楽しめるメニュー例
今月29日に、「野菜にときめく、好きになる!みんなの笑顔をはぐくむファーム」をコンセプトに開業するオープンエアの複合型施設。深谷市の公園緑地「深谷テラスパーク」から続く、大きな三角屋根の建物が目を引く。敷地面積は1万7600平方メートル。今秋オープン予定の「ふかや花園プレミアム・アウトレット」に隣接する。運営はキユーピー。
建物内には野菜や果物、野菜を使ったフィナンシェなどの加工品販売や野菜の食べ頃やおいしい食べ方を提案する「マルシェ」と深谷産の野菜を味わう「レストラン」があり、建物入り口には季節の果物を使ったソフトクリームなどを販売する「テイクアウトコーナー」も設ける。今後、野菜について五感で学ぶという「野菜教室」も開講予定。
レストランは最大130席。グランドメニューを設けず、旬の10種類程度の地元産野菜をオリジナルドレッシングで楽しむ「シェフズサラダ」「オープンサンド」など、その日に入荷する新鮮な野菜を主役にその都度考えたメニューを提供する。価格帯は1,500円~2,500円。地産地消を提唱するオトワ・クリエーションの音羽和紀シェフ、音羽創シェフが監修したメニューを用意。香りや音が伝わるオープンキッチンを採用し、調理や外の体験農園の様子を楽しみながら食事ができる。「地元の生産者とつながり、皆で創っていくレストラン」を目指すという。
建物を囲むように約6000平方メートルの「体験農園」が広がる。年間100種類以上の野菜を育てて、季節に合わせたヨーロッパ野菜や新顔野菜の収穫体験ができるガイドツアーを行う。1回75分で、料金は1人1,500円~2,000円。農業・収穫体験を通じて、自然の恵みの豊かさに触れてもらう狙い。公開日当日は田植え体験ができる田んぼや、キャベツ、ニンジン、ラディッシュなどの畑を見学し、カラフルジャガイモの収穫体験を行った。
キユーピー執行役員の森佳光さんは「地元深谷市と周辺の生産者の野菜栽培への熱い思いをこの施設から広く発信していきたい。健康のために大切な食べ物である野菜の魅力を伝えることで、日本人の野菜摂取促進に貢献できれば」と話す。
営業時間は、施設=9時~19時30分(土曜・日曜・祝日は20時30分まで)、レストラン=11時~18時、マルシェ=11時~19時(土曜・日曜・祝日は20時まで)。入場無料。