食べる 買う 学ぶ・知る

深谷市役所で「訳あり」トウモロコシ販売 ひょう被害の農業者応援で

深谷市役所、本庁舎ピロティーで販売するトウモロコシ

深谷市役所、本庁舎ピロティーで販売するトウモロコシ

  • 259

  •  

 降雹(ひょう)被害にあった「訳あり」のトウモロコシを販売する「農業者応援キャンペーン」が6月9日、深谷市役所(深谷市仲町)本庁舎のピロティーで始まった。

深谷市は「ふるさと納税」を使った緊急支援も受け付けている

[広告]

 6月2日夕方に発生した降雹の影響で市場へ通常出荷ができなくなった深谷市特産のトウモロコシ。深谷市役所農業振興課の新井雄貴さんは「夏野菜の出荷が始まる時期。被害を受けた農作物は多数あるが、トウモロコシは出荷直前の降雹で深刻」と話す。

 深谷市では、ひょうの影響で部分的に身がつぶれたり傷があったりするものの、味には問題がないトウモロコシを「訳あり品」としていち早く消費者へ届けようと、JAふかや、JA埼玉岡部と連携して「農業者応援キャンペーン」を企画した。深谷産トウモロコシ2Lサイズ13本入り、1箱1,200円を数量限定で提供する。

 初日は販売開始前から100人以上が列を作り、購入した箱を積み上げ抱える人もいた。スタッフは「傷みやすいから、早めに調理して」と呼びかけながら手渡した。市内在住の女性は「自宅の畑もひょうで全滅、農家さんを応援したいと思って来た」と話す。商品受け渡しの時には農家のスタッフに「がんばって」と声をかけていた。近くに住むという夫婦は「たまたま市役所に来ていて販売を知った」「ニュースを見て心配していたので行列に気付いてよかった」と話す。

 JA埼玉岡部の久保修治組合長は「こんなに多くの方に来てもらえるとは思わなかった。予想以上」と行列に驚く。初日の合計販売数は472箱、販売開始から約1時間半で完売した。

 販売日は10日、13日~17日。販売開始は10時~売り切れ次第終了。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース