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深谷にじか火焙煎コーヒー 「懐かしい昭和の喫茶店」イメージして

国道140号(彩甲斐街道)、「上原」信号近くにある「直火焙煎珈琲 まめや深谷館」。店前に立つ飯嶋さん

国道140号(彩甲斐街道)、「上原」信号近くにある「直火焙煎珈琲 まめや深谷館」。店前に立つ飯嶋さん

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 深谷市にコーヒー専門店「直火焙煎珈琲((じかびばいせんコーヒー) まめや深谷館」(深谷市上原、TEL 048-506-0350)がオープンして3カ月がたった。

コーヒーと氷、グラスのバランスを追究したアイスコーヒー。飲み始めから終わりまで変化を楽しんでほしいという

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 オーダーを受けて生豆からコーヒー豆を焙煎し、200グラムから販売する同店。カフェを併設する。アパレル業や不動産業に就いていた飯嶋孝之さんが「地域に根差したコーヒー屋さん」を目指し開いた。

 空き店舗を改装した店内は、ウッド調のインテリアと照明で雰囲気をそろえ、「懐かしい昭和の喫茶店」をイメージする。外壁はコーヒーを思わせる濃い赤茶色に塗り直した。店舗面積は約20坪。カフェスペースにはテーブル5卓10席を用意する。

 販売する豆は「まめや 深谷館ブレンド」「まめや 深谷館アイスブレンド」(以上1,080円~)やブラジル、コロンビア、エチオピアなど常時12種類以上をそろえる。新鮮でおいしいコーヒー豆を届けたいと、じか火式の小型焙煎機を使い、火加減や焙煎時間など細かな技術で客の好みや要望に応えているという。飯嶋さんは「同じ種類の豆でも、浅いりや中深いりなど焙煎の違いで味や香りの違いがいろいろ楽しめる。コーヒー豆は焙煎直後から酸化が始まるので、新鮮でよりおいしい状態のコーヒー豆をお客さまに提供したい」と意気込む。

 焙煎にかかる時間は約15分。焙煎は店頭受け付けのほか、事前に電話で予約を受け付ける。豆ごとに「僕(ぼく)の中で1番のブレンドです」「さっぱりと香ばしく、口当たり抜群」と商品の特徴をプレートに書いて提案しているるものの、飯嶋さんは「お客さまの好みを引き出したい」と話す。基本の「まめや深谷館ブレンド」はモカをベースに酸味と苦みをバランスよく調節し、口当たりはすっきりしていて後味にコーヒーのコクを感じられるという。「まめや深谷館ブレンドを基準にしてもらって、よりすっきりが好きとか、酸味が苦手とか、濃いめで飲むことが多いとか、お好みを伝えてもらえれば」と呼びかける。

 カフェではコーヒー(ホット・アイス)やカフェオレ、ケーキセットなどを提供する。飯嶋さんは「お薦めはアイスコーヒー。グラスの氷と合わせた時のおいしさを追求し、飲み始めから飲み終わりまで変化も楽しめるように計算した」と話す。

 オープンから3カ月。近所の人が度々集まったり、毎日散歩がてら立ち寄ってくれる人がいたり、電話予約で注文も入ったりしているという。来店客からは「居心地がいい」「このコーヒーなら飲みたい」と声があるという。飯嶋さんは「お客さまの声を聞くのが何よりうれしい。これまでのお客さまとの出会いや会話、人とのつながりが今の自分をつくり、人に支えられていると思う。コーヒーで恩返しできれば」と話す。「地元で、生涯現役でできる仕事を求めた側面もあるので、地域で長く続けて親しまれる店を目指したい」とも。

 営業時間は10時~19時。月曜定休(祝日の場合は翌日)。

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