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熊谷堂書店が5周年 「大切な人に本を贈る」サン・ジョルディの日にイベントも

4月23日に開催する「あおぞら本の市」のチラシを手に来店を呼びかける増山さん

4月23日に開催する「あおぞら本の市」のチラシを手に来店を呼びかける増山さん

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 「熊谷堂書店」(熊谷市広瀬、TEL 048-521-2601)が4月7日、オープン5周年を迎えた。

1階に強風対策として設置した「解体式Wベンチ型衝立ベース」

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 読書や本にまつわる本「本の本」をはじめ、一般文芸書や絵本、児童書、話題の本、地元作家の作品など、新刊と古本の両方を扱う個人書店。書店勤務経験、図書館司書資格を持つ店主の増山岳志さんが「本に関わる商売がしたい」と地元熊谷に店を開いた。

 オープン当初から「歩く本屋さん」として約30キロの本棚を背負い、市内を歩いて行商をしたり、店内で読書会やブックトーク、ビブリオバトルを開催したりと、「1人でも多くの人に本と関わるきっかけを提供する。本について意識してもらう機会をつくる」ことをモットーに店を続けてきた。2020年以降、コロナ禍で対面でのやりとりが難しくなると、コミュニティーラジオで番組を始め、屋外イベントへの出店を増やすなど活動の幅を広げていった。人と書店を結ぶ印を集める「御書印プロジェクト」や、問診票を基に書店員が本を選ぶ「ブックカルテ」にも参加。全国各地から訪れる客があるという。

 増山さんは「近年、個人書店が増えてうれしい。店舗を持たずにイベントや棚貸しスペースへ出店する方もいる。本が好き、本に興味を持ってほしいという同じ目的を持っていると思う。それぞれ扱うジャンルが違うので『この本だったらあの本屋さんがあるから行ってみては』と紹介しやすいのもいい」と話す。昨年行われた「埼北本屋めぐり」で、県北地域の書店6店を巡るスタンプラリーに参加。「お客さまの反応が良く予想以上に盛り上がった、書店同士のつながりもできた」と振り返る。

 5周年を記念して、今月23日の「世界 本の日」(サン・ジョルディの日)」には店内外でマルシェイベント「あおぞら本の市」を開く。本や本に関する展示販売を行う個人書店6店が集まる。増山さんは「大切な人へ本や花を贈り合うサン・ジョルディの日に、本の良さを改めて感じてもらう一日になれば」と話す。「出店者も募集している。本にまつわる何かを取り扱う店であれば書店以外の出店も可能」とも。

 営業時間は12時~20時。水曜・ 第2・4月曜定休。土曜は移動販売。

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