ジャパンラグビーリーグワン1部第15節・埼玉パナソニックワイルドナイツが4月15日、静岡ブルーレヴズに25-44で敗れた。入場者数は4889人。
埼玉WKのホストスタジアム熊谷ラグビー場で行われた今季のホーム最終戦。前夜から降り続いた雨は試合が始まっても上がらなかった。試合は、「勝つなら今日だと準備してきた」という静岡ブルーレヴズに先制トライを決められたが、坂手淳史キャプテン、長田智希選手のトライで取り返し18-18で前半を折り返す。後半、激しい攻防が続いたものの持ち味の堅い守備を崩される場面が増え、終盤に続けて2トライを許し25-44で敗れた。
リーグワン2連覇を目指し今季も開幕から連勝記録を伸ばしてきた埼玉WK。試合後、ロビー・ディーンズ監督は「連勝記録は終わってしまったが、これまでチームの成し遂げてきた偉業を誇りに思う。今後チームがどう成長していくかが楽しみで仕方がない」と話した。試合終了直後にチームで円陣を組み「久しぶりに負けて少し下向きになっている選手たちに、しっかりと前を向いて、次に向かって皆で戦っていこうと話した」と坂手キャプテン。試合後は「いつも普通に勝てた訳じゃなくて、今までもたくさんきついゲームはあった。ただ今日は勝ち切れなかった。僕たちとしては次に何をするかが大事。悔しい気持ちをエネルギーに変えて、さらに強くなれるチームだと思う。次に向けていいプレスになった」と振り返った。
試合終了後に行われたホストゲーム最終セレモニーで、チームは雨の中集まったファンに感謝を伝え、プレーオフへ向けた応援を呼びかけた。「また皆で成長して、必ずここ熊谷に優勝カップを届けようと話した」との坂手キャプテンの言葉に、場内は拍手に包まれた。ワイルドナイツカラーの青い光が会場を染め、クライマックスには大量の青いテープと花火が打ち上がった。
既にリーグ戦上位4チームで争うプレーオフトーナメント進出を決めている埼玉WK。リーグ最終節は21日、秩父宮ラグビー場 (東京都)で東芝ブレイブルーパス東京と対戦する。