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熊谷の「江南の藤」が見頃 今年も薄紫色のカーテン広がる

見事な薄紫色のカーテンが広がる。枝張りの規模は「県内最大級」と大島さん(横35メートル×縦15メートル)

見事な薄紫色のカーテンが広がる。枝張りの規模は「県内最大級」と大島さん(横35メートル×縦15メートル)

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 熊谷市江南の大島敬治さん宅(熊谷市板井、TEL 048-536-5455)にある藤の花「江南の藤」が見頃を迎え、一般開放されている。

「ゴールデンウイークには最高ですよ」と笑みを浮かべる大島敬治さん

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 小鹿野町(旧両神村)の親類宅から移植した藤の木。多くの人に楽しんでもらいたいと1978(昭和53)年から一般開放している。樹齢は約140年、幹回りは2.1メートル、1本の藤が畳約300枚分の藤棚に広がる。品種は「ノダナガフジ」で房が長く垂れ下がるのが特徴という。開花時期はウェブサイトなどで知らせ、毎年県内外から多くの人が訪れている。

 大島さんは「昨年よりも10日早い開花となった。たくさんの花房を付けた藤が長いもので1メートル40センチくらいに垂れ下がり、甘い香りを漂わせている。丹精込めて育てた藤を多くの人に楽しんでもらいたい。成長が止まらないように、くれぐれも花房を触らないように見学してほしい」と話す。

 大島さんは「立派な花を咲かせるために一年を通して丹精込めて手入れをしている。花の摘み取りを行った後、夏はつるを切らず、秋は枯れ枝・枯れ葉の掃除、冬は剪定(せんてい)、春の芽吹く頃には虫が付かないように殺虫と消毒を繰り返している」と話す。「夏は日なたと比べると藤棚の下は約6℃の気温差があり、環境保全にも役立っているのではないか」とも。「江南の藤」の保全と活用を目的に「江南の藤保存会」(会員数22人)を発足し、2012(平成24)年に埼玉県生物多様性保全活動団体に登録した。

 一般開放は5月7日まで。5月3日には「江南の藤祭り」を開き、太鼓演奏や詩吟、民舞、剣舞、大正琴演奏、合唱などを予定。

 開放時間は8時~17時。入場料は300円、中学生以下無料。

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