「熊谷子ども食堂フォーラム2023」が6月24日、八木橋百貨店(熊谷市仲町)カトレアホールで開催された。主催は熊谷子ども食堂ネットワーク。
「子ども食堂」を中心とした子どもの居場所づくり考えるイベント。同ネットワークは、子ども食堂や子どもの居場所を提供する熊谷市内のNPO団体が中心となり設立した。今年11月に熊谷市内全小学校区で子ども食堂開催すること目指して、地域の飲食店や企業、子ども食堂を始めたい人、子ども食堂の応援や手伝いをしたい人、地域の子どもの為に何かをしたい人に連携を呼びかけている。
当日は第1部で映画「こどもしょくどう」を上映。監督の日向寺太郎さんと熊谷出身の映画監督代島治彦さん、同ネットワークの立ち上げメンバーで「PUBLIC DINER」(熊谷市肥塚)の加賀崎勝弘さんと「熊谷なないろ食堂」(熊谷市石原)の山口純子さんがトークショーを行った。第2部は基調講演の後、現在市内で子ども食堂を運営している団体や子どもの居場所を提供している団体などから8人が登壇し、パネルディスカッションと事例発表を行った。
参加者は200人以上。事前の申し込みがほとんどだが、買い物途中に立ち寄った人の姿もあった。会場内に展示されたパネルを見たり、子ども食堂運営者に話を聞いたり、パネルディスカッションで熱心にメモを取る人の姿もあった。山口さんは活動で目の当たりにしている地域の現状を伝え、「ネットワークの理念を持って継続することが重要。皆で形にしていきたい」と力を込めた。
市外から参加した男性は「熊谷にこんなに子ども食堂があるとは知らなかった」と話す。今年からフードパントリーを始めたという男性は「地域のために何かしたいと思った時、アドバイスが受けられる、ネットワークがあるのは心強い。表面的な良い情報だけでなく、リスクや本音の部分を知ることができた」と話す。NPO代表理事という女性は「団体で子ども食堂を始めたいと考えているので、参加して話を聞くことができて良かった。活動を長く続けられるように方法を考えたい」と話していた。