乳がん撲滅を願う和菓子「おっぱいまんじゅう」の販売が10月1日、和菓子店「御菓子司 花扇」(熊谷市中西、TEL 048-526-0121)で始まった。
妻沼聖天山「貴惣門」他各所でピンクリボンライトアップも始まった。今月31日まで
くまがやピンクリボンの会と地元和菓子店のコラボ商品。乳がんの早期発見・早期治療を啓発する世界的な「ピンクリボン月間」に合わせ、1カ月間数量限定で販売する。
商品はぎゅうひにメレンゲを入れた「雪平(セッペイ)生地」で白あんを包み、ホワイトチョコレートをのせた半球形。中央に色付きのあんを挟み、うっすら透ける淡い色で乳輪を表現する。直径約4センチ、高さ約3センチの一口サイズを2個1組で販売。価格は430円。売り上げの一部は乳がん征圧運動へ寄付する。
コラボのきっかけになったのは、2016(平成28)年に同会の栗原和江代表が出合った「おっぱい和三盆」。「和菓子で乳がん啓発というアイデアにほれ込んだ。地元の老舗和菓子店『花扇』さんに見せて20種類以上試作品を作ってもらい、スタッフ皆で意見を出し合った」と振り返る。2019(平成31)年から毎年10月1日限定で販売してきたが、今年は要望に応えて販売期間を1カ月に拡大する。
「上品さを失わない大きさとかわいらしさ、もちろん味も素晴らしい」と栗原さん。「身近な物で乳がん啓発を後押しできるような物は、きっと他にもあると思う。今後、アイデアも募集したい」と話す。
同会は乳がん撲滅のため、早期発見と検診の大切さを訴え「乳がん検診率100%」を目指して2008(平成20)年に設立。イベントや講演会などを通して乳がんを啓発してきた。2010(平成22)年にスタートした乳がん啓発イベント「ピンクリボン・デーinくまがや」は今年で14回目。年々活動に賛同する施設や団体が増えている。今年は妻沼聖天山の「平和の塔」「貴惣門」をはじめ、「忍城跡」(行田市本丸)、「熊谷駅北口シェルター」「熊谷次郎直実公」「ダスキン平戸支店」(熊谷市平戸)、「小林歯科」(箱田)、「埼玉北部ヤクルト販売 本庄センター」(本庄市五十子)がピンクリボンライトアップに協力した。
栗原さんは「乳がんのことを1人でも多くの人に知ってもらいたい。大切な人や家族と一緒に乳がんについて話すきっかけになれば」と呼びかける。
販売・ライトアップ共31日まで。