食べる 見る・遊ぶ 学ぶ・知る

熊谷・星渓園「秋の茶会」で市内3店が和菓子展 四季を表現、競演へ

特別企画に出展する3店の店主。左上から時計回りに「菓子司 三河屋」の石川雄太さん、「和菓子処 かんだ和彩」の神田武治さん、「御菓子司 花扇」の高橋功典さん

特別企画に出展する3店の店主。左上から時計回りに「菓子司 三河屋」の石川雄太さん、「和菓子処 かんだ和彩」の神田武治さん、「御菓子司 花扇」の高橋功典さん

  • 2

  •  

 熊谷・星渓園(熊谷市鎌倉町)の「秋の茶会」に合わせて11月3日、市内の和菓子店が参加する特別企画「四季の彩り 和菓子展」が行われる。主催は熊谷市茶道協会。

園内にある建物「積翠閣」

[広告]

 秋の茶会は、熊谷市茶道協会が毎年「文化の日」に開いている恒例イベント。同園で毎月2回の「楽しいお茶会(月釜)」を開いている同協会、星渓園の秋を楽しんでもらおうと小間や広間など4つの席にそれぞれ異なる流派で席主を立て、一日通して茶席を設ける。事前または当日、茶券を購入することで誰でも参加できる。

 「四季の彩り 和菓子展」は、熊谷市内で活躍する和菓子職人を紹介するとともに、和菓子や茶道など日本文化に親しむきっかけを作る特別企画。春夏秋冬をテーマに、季節ごと3作品ずつ、1人12点、計36点の茶菓(茶会の菓子)を創作・展示する。

 創作・展示するのは、4茶席が使う茶菓を用意する「御菓子司 花扇」(中西)と「菓子司 三河屋」(宮町)、「和菓子処 かんだ和彩」(鎌倉町)の3店。普段から茶菓の注文を受けてきた3店主はいずれも「店頭に並ぶ上生菓子と茶菓は別物」と口をそろえる。

 花扇の高橋功典さんは「お茶を楽しむための添え物。主張せずシンプルな色と形、五感を刺激するように心がけている」と胸を張る。三河屋の石川雄太さんは「茶会の一つのアイテムに過ぎない。席主がイメージする世界観を菓子で表現している」と説明。かんだ和彩の神田武治さんは「抽象的な表現で生まれる余白を想像して楽しむためにある。菓名(茶菓の名前)一つで見え方が変わるので、菓名も重要」と力を込める。当日は、時間帯が合えば3人から茶菓についての説明を聞くことができる。

 同協会の裏千家・中島宗真さんは「和菓子展示は入場無料でどなたでも見てもらえる。お茶席にも気軽に立ち寄ってほしい。服装が洋服でも、飲み方が分からなくても大丈夫。『月釜』へ足を運んでもらうきっかけになれば」と来場を呼びかける。

 開催時間は10時~15時。茶券の価格は4席分=3,000円、3店と江南文化財センター(熊谷市千代)などで予約販売する。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース