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熊谷で唐崎瑞穂さん個展 イラストマップでまち歩き、五家宝の食べ比べデータも

八木橋百貨店の「階段ギャラリー」

八木橋百貨店の「階段ギャラリー」

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 熊谷市出身のデザイナー・唐崎瑞穂さんの個展「KARASAKI MIZUHO展 眠れぬ夜のKAIDAN(階段)おばけ」が1月2日、八木橋百貨店(熊谷市仲町、TEL 048-523-1111)階段ギャラリーで始まった。

フォトスポットで。唐崎さん(左)とスタッフ

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 東側1階と地下階を結ぶ階段の壁面を画廊として活用している同ギャラリー。「熊谷市内の五家宝を全部買って食べてみる」と題して2012(平成24)年に出版した「熊谷帖」から、五家宝の基礎知識や市内の五家宝全店の細巻き採寸データ、「食べくらべデータ集計」などをパネル展示するほか、踊り場を囲むように縦1.4メートル横2メートルの大型タペストリー「さがしてみよう北条堤と旧中山道と一番街」と「熊谷五家宝屋絵図(鳥瞰図)」、地階にイラストマップ「熊谷川沿いお散歩マップ」と「石原小学校 校区図」を展示する。

 「さがしてみよう北条堤と旧中山道と一番街」は、同百貨店で2023年から無料配布しているイラストマップを展示用に製作した物。「店内を通る旧中山道」の八木橋百貨店や八坂神社、「空襲を受けた煉瓦の壁」など1~10まで順に番号を振り、「地元の人でも知らないかもしれない」という熊谷の記憶を記す。唐崎さんは「新型コロナの影響で中止になった小学2年生の『まちたんけん』を手伝ったのがきっかけ。公民館主催のふるさと教室で講師をした際に描いたイラストマップが原形となっている」と話す。「イラストマップを製作後、地元の人が昔の様子を話してくれたり、伝えてくれたりして新たな発見もあった。ずっと住んでいる人には話すまでもない昔の記憶かもしれないが、残る跡や地形などから想像したり記録と照らし合わせたりするのは面白い。地元のことを知る楽しさや、分かるといつもの風景が違って見えることを多くの人に経験してもらえたら。子どもたちにも見に来てもらい、まちの魅力を発見するきっかけになれば」とも。

 唐崎さんは熊谷生まれ熊谷育ち。武蔵野美術大学短期大学部生活デザイン科、同大学基礎デザイン学科卒業。デザイナーとして活躍する傍ら、熊谷のまち歩きやスケッチを続けている。熊谷市箱田・宮町地区で2019年までに20回にわたり開催された「川沿い作品展」では2006年~2019年にポスターやウェブデザインを担当。「熊谷まち歩き実行委員会」を立ち上げ、「熊谷まち歩きツアー」を不定期開催してきた。

 会場には、「階段」と「怪談」をかけて、「五家宝おばけ」「からっかぜおばけ」「だるまおばけ」など手描き友禅の技術を使って染めた絹をぬいぐるみにした「階段おばけ」をあちこちに配置。「染めぐるみ」を抱えて撮影できるフォトスポットも用意する。

 開催時間は10時~18時。入場無料。今月31日まで(最終日は16時まで)。

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