ジャパンラグビーリーグワン ディビジョン1 第4節が1月6日、熊谷ラグビー場(熊谷市上川上)で行われ、埼玉パナソニックワイルドナイツは43-27でトヨタヴェルブリッツに勝利した。
試合は序盤から相手に苦しめられる展開。22点差まで開いたものの前半終了間際、松田力也選手がペナルティーゴールを決めて8-27で折り返すと、後半7分にジャック コーネルセン選手がトライし反撃開始。長田智希選手、小山大輝選手、ディラン ライリー選手、大西樹選手がトライを挙げ、松田力也選手が5連続でコンバージョンを決めて点差を拡大。後半は相手に得点を許さず43ー27で逆転勝ちした。青色の選手の名前入りタオルを掲げて応援していた女性は「前半ハラハラしていたが、後半は強いワイルドナイツで怒濤(どとう)の連続トライに感動した」と話した。
2024年の初戦でホストゲームとなった当日。試合前には選手らがピッチで円陣を組み、観客は起立して、1月1日に発生した能登半島地震で亡くなった人たちへ黙とうをささげた。試合前後にはスタジアム前で募金活動も行われた。ワイルドナイツは公式アカウントで「令和6年能登半島地震 募金活動」の募金金額の合計は140万7,876円と報告。リーグワンを通じて日本赤十字社に全額寄付する。
この日の観客数はリーグワン開幕以来、熊谷ラグビー場過去最高の1万4544人を記録した。キックオフ2時間前に熊谷駅からバスで来たという夫婦は「予想していたが行列だった。試合後はもっと凄いと思うので、歩いて駅まで帰ろうと思う」と話した。試合終了後、熊谷市はラグビー場から駅まで約4キロを徒歩で帰る恒例イベント「スクマム!クマガヤ ウォーク」を開催。市スポーツタウン推進課によると約1600人がラグビーロードを歩き、中継地点の「メメガネのイタガキ」で「スクマム!クマガヤ」とワイルドナイツ選手のコラボシールを受け取った。
次回の熊谷ラグビー場でのホストゲームは1月20日、三重ホンダヒートと対戦する。