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深谷で春の全国交通安全運動出発式 地元中学生音楽ユニットが一日署長に

左から寄居署の杉山勝信署長、「KUROPEN」の中村清治さん、木村泰庸さん

左から寄居署の杉山勝信署長、「KUROPEN」の中村清治さん、木村泰庸さん

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 寄居町警察署の「春の全国交通安全運動出発式」が4月6日、深谷テラスパーク(深谷市黒田)で行われた。

春の全国交通安全運動出発式

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 この日は、中学生音楽ユニット「KUROPEN(クロペン)」の中村清治さんと木村泰庸さんが一日警察署長を務めた。

 「クロペン」は中村清治さんと木村泰庸さんが、誰でも歌えるオープンマイクのイベントで知り合い、即興で一緒に歌ったことをきっかけに結成した音楽ユニット。2人共中学3年生で地元を中心にライブ活動を行っている。今年1月と3月には長瀞町で能登半島地震の被災者を支援するチャリティーライブを行った。

 中村さんによると、埼玉県警察で推進している横断歩道歩行者優先の取り組み「KEEP38(サンハチ)プロジェクト」について、父親から「運転手や一部の大人には知られているが、子どもたちは知らないかもしれない」と聞いたことから、多くの人に知ってもらおうと、シンボルマークを使ったオリジナルカードとキーホルダーを製作。これまでライブで配布してきた。同プロジェクトPRに貢献したことから今回、一日警察署長に選ばれた。

 出発式で、木村さんは「自転車運転に関する交通ルールを守るよう日々心がけている。交通事故を減らすためには交通ルールをみんなで守ることが必要」、中村さんは「中学生が演奏し一日警察署長を務めることによって、いろいろな世代の人に交通安全を意識してもらえたら」と話した。

 杉山勝信寄居町警察署署長は「寄居町では昨年3件の交通事故が連続して発生した。昨年の4月から義務化されている自転車のヘルメット着用と歩行者優先のキープ38プロジェクトを推進し、歩行者の有無を確認した上で確実に止まるよう徹底したい」と話す。

 小島進深谷市長は「交通安全は地道にみんなで協力し合うことが大事」と話す。峯岸克明寄居町長は「交通事故は一瞬の気のゆるみで関係する人の生活を変えてしまう。寄居町では自転車が事故の原因になることが多く、ヘルメットをかぶっていなかったことで重症化したケースもある。高齢者にはお互いに声をかけ、子どもには手本を見せヘルメット着用を徹底していきたい」と話す。

 会場では、一日警察署長委嘱状交付の後、「クロペン」が歌を披露した。

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