「玉敷神社奉納射会(たましきじんじゃほうのうしゃかい)」が6月2日、玉敷神社(加須市騎西)で行われる。主催は加須市弓道連盟。
練習の様子「このイベントをきっかけに加須地域に弓道場ができたら」と期待を寄せる
2022年に加須市在住の有志で立ち上げた同好会を基に今年4月発足した同連盟。同射会は、加須市合併15周年記念協賛事業として市の発展と市民の健康、同連盟の発展を願い初企画した。
当日は弓道の紹介を行った後、「矢渡し」(やわたし)、会員たちの「射会」を行うほか、神楽殿での鼓(つづみ)演奏、呈茶(ていちゃ)席、加須のうどんや野菜などの物産販売も行う。事前予約不要で、誰でも参加できる弓道体験も予定する。
「弓道は誰かと対戦するのではなく、自分との戦い。精神を集中させ、自分と向き合わないとできない所が良い、という人は多いと思う」と小野田恵子会長。「学生時代に弓道と出会い、ブランクを経て再び始めようと思った時、地元に弓道場がなかった」と振り返る。遠征先で加須市在住の人たちと顔を合わせるようになり、加須地域に弓道を広めようと同好会を立ち上げた。現在会員数は、同好会=140人、連盟=31人。週2日、学校などの弓道場を借りて練習会を行っている。
医師である小野田さんは「弓道というより、皆さんの健康維持、年齢に関係なく続けられる生涯スポーツとして弓道をお薦めしたい。所作を言い出したら切りがないが、趣味でやるなら難しく考えず、近い位置からでも座って射(い)ってもいい。加須地域の皆さんと、健康で元気に年を重ねて行きたい」と話す。「子どもたちには、あいさつやコミュニケーション、人を思いやる心など、武道の精神を伝えたい」とも。
小野田さんは「集中して射った後はスッキリする。リセットしてまた次のことをやろうと思える。弓道の経験がある人、ない人に関わらず、気軽に体験してもらえれば」と来場を呼びかける。
開催時間は10時~15時。