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行田が舞台の朗読劇「あっぱれ!」 人を思う気持ち伝え、地元の魅力再発見

朗読劇「あっぱれ!」の出演者。(前列左から)藤澤優香さん、中野優子さん、野原のぼさん、(後列左から)樽見潔さん、小林真麻さん、林茉莉さん、柳瀬崇博さん

朗読劇「あっぱれ!」の出演者。(前列左から)藤澤優香さん、中野優子さん、野原のぼさん、(後列左から)樽見潔さん、小林真麻さん、林茉莉さん、柳瀬崇博さん

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 行田市制施行75周年記念補助事業のオリジナル朗読劇「あっぱれ!」が6月29日、牧禎舎(行田市忍、TEL 048-553-5800)で行われる。

意見が飛び交う朗読劇の稽古

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 「あっぱれ!」は、行田市出身の中野優子さんが企画・制作した朗読劇。物語は行田市の名物「フライ・ゼリーフライ」を売る架空の店「あっぱれ!」と、市内の交差点に実在する時計塔「城西からくり時計」を舞台に、主人公が戦国時代へタイムスリップしてしまうというもの。出演は俳優の藤澤優香さん、野原のぼさん、柳瀬崇博さん、声優の小林真麻さん、市民参加の樽見潔さん、林茉莉さん。いずれも同市に縁のあるメンバーが集まった。

 主演の藤澤さんは「地元行田をPRできる朗読劇。ゼリーフライを作る過程で家族の大切さや温かさを届けたい。劇中の登場人物だけでなく、朗読劇に関わる人と人とのつながりや広がりが生まれる」と話す。野原さんは「モチーフになっているからくり時計を知っている人と知らない人で思い入れが異なるのが楽しみなところ」と笑顔を見せる。

 当日は、朗読劇の前に行田市観光PR隊「忍城おもてなし甲冑隊(かっちゅう)隊」の野原のぼさんとコミュニティー放送局「FMクマガヤ」の宇野元英局長のユニット「明るく挨拶(あいさつ)」がミニライブを行う。

 以前から創作が好きでシナリオを書いていたという中野さん。「伊参(いさま)スタジオ映画祭」(2019年)シナリオ大賞中編の部で大賞を受賞し、作品の映画化(キリノシロ)に伴い監督も務めた。市内の日本遺産見学ツアーで足袋蔵などの魅力を知り、同記念補助事業への応募につながった。現在、行田おもてなし観光局で働く中野さん。「忍城おもてなし甲冑隊で行田を盛り上げている野原さんと共作することが念願だった」と話す。

 中野さんは「朗読劇の脚本は初めて。『父と娘の話』をテーマに書いた。地域から発信する行田の話で市内外の人に行田の魅力を再発見してほしい。話の骨組みは私が作ったが、肉付けは出演者と一緒に行い、ブラッシュアップしている。想像力が広がる生の声の芝居『朗読劇』を楽しんでほしい」と話す。「『人を思う気持ち』を伝えたい。今後は、心に明かりが一点ともるような地域発のドラマ作品を作っていきたい」とも。

 14時開演。料金は大人=当日1,500円(前売り1,000円)、高校生以下=500円。全自由席。チケットは観光物産館「ぶらっと ぎょうだ」(TEL 048-554-1036)で取り扱う。

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