ジャパンラグビー リーグワンの埼玉パナソニックワイルドナイツ(以下、ワイルドナイツ)が8月26日、2024-25シーズンの初練習を行った。
活動拠点を熊谷に移転して4シーズン目を迎えるワイルドナイツ。昨シーズンはリーグ戦全勝でプレーオフ進出。トーナメント決勝戦で惜しくも敗れ準優勝となった。
この日はラグビー日本代表と各国代表選手を除くメンバーが参加。オフ明け恒例のフィットネステストの後、約1時間トレーニングを行った。練習は熊谷スポーツ文化公園西グラウンドで行われた。
大学4年生が卒業前にリーグワンでプレーできる「アーリーエントリー」で今年1月にチーム登録し、2024年度新加入となった延原秀飛選手は、3年目までの新人選手を集めた事前練習から参加した。「チームの先輩たちは優しくて、何でも質問しやすい雰囲気。皆さんがアドバイスをくれるので、今までやってきたタックルやアタックなど、自分のスキルについて新たな気付きがある。たくさんの方に応援してもらえる選手になりたい」と意気込む。
「フィットネステストは、去年よりいいタイムで目標タイムをクリアした」と話すのは入団9年目の長谷川崚太選手。「全体練習は1日目なので、これまでやってきたことを思い出す感じ。細かいミスはあったが全体的にいい練習だったと思う。昨年はシーズン途中でけがをしてしまい試合に出ることができなかったので、今年は最後までグラウンドに立ってチームに貢献できるように頑張りたい」と力を込める。
広報の酒井教全さんは「毎年少なからずチームのメンバーもコーチも変わるが、チームの体制に大きな変更はなく例年通りのスタートだった」と初日を振り返る。「例年通りと言っても、毎年同じではなく去年よりいいスタートを切る、去年の終わりよりさらに積み上げてスタートするなど、変わり続けることを大切にしている。正確な数値はまだ確認していないが、初日恒例のフィットネステストは皆タイムを更新していたのでは。新シーズンも、まずはリーグ戦で勝ち進み、プレーオフ進出、準決勝、決勝と目の前のことを一つずつ進めて、優勝できるようにというのが皆の中にずっとある」と話す。
クラブハウス前に広がる、熊谷スポーツ文化公園内さくらオーバルフォートのグラウンドでは毎日のように練習が行われ、許可エリア内であれば自由に見学できる。酒井さんは「スポーツチームの中でも珍しい環境。ファンの皆さんと選手の距離も近い魅力的なスポットだと思う。練習も、ホストゲームも、大勢の方に熊谷へ来ていただけるとうれしい」と話す。
NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25は12月21日に開幕予定。ワイルドナイツはディビジョン1で東京サントリーサンゴリアス、クボタスポアーズ船橋・東京ベイ、トヨタヴェルブリッツ、リコーブラックラムズ東京、三重ホンダヒートと同じカンファレンスに入っている。