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熊谷で「歴史文化・芸術祭 トリエンナーレ」 成田星宮地区を巡るスタンプラリーも

市民協働「熊谷の力」成田星宮地区歴史文化・芸術祭事業。成田星宮トリエンナーレ委員会のメンバーら

市民協働「熊谷の力」成田星宮地区歴史文化・芸術祭事業。成田星宮トリエンナーレ委員会のメンバーら

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 地域の文化財や芸術作品を知るイベント「成田星宮地区『歴史文化・芸術祭』トリエンナーレ」が10月5日、龍淵寺(熊谷市上之)や愛染堂(下川上)など5カ所で行われる。

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 多くの歴史文化遺産や芸術文化が点在する熊谷市成田・星宮地区で保存継承している人たちが集まり、人々に広く知ってもらうことで郷土の地域資源への認識を高めようと企画した。普段は見ることができない指定文化財の公開や芸術作品の展示、地域の伝統芸能「池上獅子舞」の披露がある。

 龍淵寺(熊谷市上之)本堂で、明治時代末期~大正初期に活躍した女流南画家・奥原晴湖の絵画約30点を展示する「奥原晴湖展」を開催。10時30分から小池博熊谷市郷土文化会会長の講演会を予定する。

 伊弉諾神社(上川上)では、狩野派(江戸時代)の画風の大絵馬「黒馬図」や「相撲絵馬2枚」を展示。愛染堂(下川上)では、熊谷市指定有形民俗文化財「愛染明王」と、渋沢栄一の従兄・尾高惇忠が書いた奉納額や染色の作業工程などが描かれた藍染め絵馬を公開する。

 下川上自治会館(下川上)では、国選定保存技術「表具用木製軸首製作」保持者の花輪滋實さんの作品展を開く。古宮神社(池上)では室町時代から歴史のある「池上獅子舞」を披露(14時~)し、県内最古の獅子頭も展示する。

 上之雷電神社(上之)では、成田長泰が寄進した埼玉県指定有形文化財「雷電神社本殿付扉一組」や熊谷市指定有形民俗文化財「フリマンドウ」を展示。15時からランタンイベント「夜空のムコウへ」も開催する。

 各会場を巡るスタンプラリーも企画し、かつて地域を納めた成田家の武将に扮(ふん)した「忍城おもてなし甲冑隊」が各スポットでスタンプを押す。龍淵寺は成田長親総大将、伊弉諾神社は正木丹波守、酒巻靭負は愛染堂、柴崎和泉守は古宮神社、足軽あおは上之雷電神社を担当する予定。5つのスタンプを集めると上之雷電神社で景品と交換できる(先着300人)。

 成田星宮トリエンナーレ委員会の荻窪繭子代表は「熊谷市はスポーツのみならず歴史文化、芸術も素晴らしい。市民および日本中の皆さまにも知ってもらい、堪能いただければ」と話す。

 開催時間は10時~15時。10時から龍淵寺で開会式、15時から上之雷電神社で閉会式が行われる。

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