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熊谷の骨董品店「雑貨とちや」が移転3周年 一期一会の印判皿

店主の小林正尚さん

店主の小林正尚さん

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 熊谷・妻沼の骨董(こっとう)品店「雑貨とちや」(熊谷市弥藤吾、TEL080-5545-0393)が11月1日、移転オープンから3周年を迎えた。

販売する皿を使った盛りつけ例

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 骨董品店を営む父親の影響で、以前から身近に骨董品があったという店主の小林正尚さんが開いた。独学で取り扱いを学び、2002(平成14)年4月にイベント出店のみの骨董品販売を始める。その後、深谷市で実店舗「雑貨とちや」をオープンし、2021年に現在の場所へ移転した。店名は、父親の店があった寄居町「栃谷」の地名から付けた。店舗面積は15坪。

 商品は江戸時代後期~昭和初期の印判皿や染め付け皿、茶器、酒器(300円~)のほか、着物をリメークした服飾類(5,000円~)、こけしなどの郷土玩具(500円~)など。

 小林さんは「印判皿は紙や銅板の型を転写して模様を焼き付けたもので、染め付け皿は手描きで一つ一つ絵付けをしたもの。絵柄は当時の感性で作られているので一期一会を感じられる。古い器は高級品と思っているお客さまもいるが、昔の実用品なので価格も生活に取り入れやすくしている」と話す。店内には「盛り付け例」の写真も展示する。「お皿に合うちゃんとした和食を作らないといけないのではないかと言われたので、盛り付け例を示した。コンビニで買った総菜を印判皿や染め付け皿にのせかえただけでも、手をかけた料理に見えるので参考にしてほしい。意外と洋食器と並べても合うので試してほしい」とも。

 移転から3周年がたち常連客も増えた。飲食店で使うために買い付けする客や県外、海外からの客もいるという。小林さんは「長い年月、さまざまな社会情勢を乗り越えてきた器。どんな人が作ったのか、使っていたのはどんな人なのかを想像するのも面白い。柄がずれていたり、少しでこぼこしていたりするのもご愛嬌(あいきょう)。一つ一つ手に取って楽しんでほしい」と笑顔を見せる。

 営業時間は11時~17時。月曜・木曜・土曜定休。ネット販売も行う。

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