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熊谷の飲食店でフードリボン始まる リボンがつなぐ「いただきます」

子どもたちの食を守るため、協力を呼びかける小野さん。営業日はインスタで知らせる

子どもたちの食を守るため、協力を呼びかける小野さん。営業日はインスタで知らせる

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 熊谷市の飲食店「CAFE DINING HIKARI(カフェダイニングヒカリ)」(熊谷市末広、TEL 048-594-7839)が1月24日、子どもの食を支援する「フードリボン」の活動を始めた。

目印はカラフルなリボン。ステッカーとのぼりも

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 ロングスプーン協会が2022年に始めたフードリボンプロジェクトは、店を利用する客が1つ300円のリボンを子どもの1食分として「先払い購入」して店内に掲示し、子どもたちが必要な時にリボンを1つ取り、1食分の食事ができる仕組み。居酒屋や定食屋、カフェ、学食、コンビニ、ホテル、キッチンカーなどさまざまな業態の店が参加し、1月27日現在、全国150カ所以上で行われている。同店は埼玉県内で6店舗目、県北では初の参加店となる。

 同店では中学生以下の子どもを対象に食事を提供し、一緒に来店した保護者の分も1食300円で用意する。店主の小野美香さんは「食事内容は選べないが、おなかいっぱいになるよう心を込めて作る」と意気込む。

 小野さん自身も子育て中。子育てしている人の力になりたいと2023年に開き、店ではオープン当初から離乳食のメニューや、靴を脱いで子どもと一緒に過ごせる個室、おむつ替えのベッドなどを用意している。「フードリボンは昨年から準備していたものの、子育てと仕事の両立が思うようにいかずいったん休業することも考えていた」と小野さん。先日、熊谷市の利根川で生後5カ月の子どもが遺体で発見される痛ましい事件が起き、「これはもう待ったなしの状況。今やらなくては」と突き動かされたという。

 インスタグラムで「1人で悩まないで」「たまにはさぼってもいいんだよ」と子育て中の全ての人へ呼びかけ、「私自身、これまでたくさんの方に助けてもらった。これからも助けてもらわないといけないことがあると思う。困った時はお互いさまと、みんなで助け合える世界になれば。本当に困っている子どもたちに届くことが願い。もし周りで困っている子どもや親御さんがいたら、この取り組みを教えてあげてほしい」と話す。

 提供時間は10時~19時(営業時間は21時30分まで)。日曜定休。

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