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熊谷・上之雷電神社で大祓式 「光る」茅の輪、くぐって

光る「茅の輪」前でイベント参加を呼びかける川端康稔宮司(前列右から2番目)とスタッフら。今回作製した「神領民(神事に係る人たち)ポロシャツは市内のデザイナー熊谷明美さん(前例左)のデザイン。今後もイベントでスタッフユニホームとして使用していく

光る「茅の輪」前でイベント参加を呼びかける川端康稔宮司(前列右から2番目)とスタッフら。今回作製した「神領民(神事に係る人たち)ポロシャツは市内のデザイナー熊谷明美さん(前例左)のデザイン。今後もイベントでスタッフユニホームとして使用していく

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 「上之雷電神社大祓式(おおはらいしき)」が6月29日、上之雷電神社(熊谷市上之)で行われる。

ボランティアと作った日本初の幻想的に光る「茅の輪」

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 大祓式は、半年間の罪けがれをはらい、残る半年をすがすがしく生きるための神事。大鳥居に設置した「茅(ち)の輪」を、参列者が3回くぐって参道を進み、宮司を先頭に神楽殿前で大祓詞(おおはらえのことば)を唱え、人形(ひとがた)に託して心身の罪けがれをはらう。

 大雷神を祭神として商売繁盛、厄よけ、縁結び、雷よけの神様として親しまれている同神社。川端康稔宮司は「今まで大祓式は神職のみで行っており、『茅の輪くぐり』を行うのは初めて。夏のおはらいとして『茅の輪』を作ることに意味がある。以前から考えていたことが今回、地域の人たちが賛同してくれて実現に至った」と話す。

 雷=電気として、現代社会を支える最先端のエネルギーとして作った「光る茅の輪」には、青々と生命力の強い植物チガヤを束ね、虹色に光るようLEDチューブを取り付けた。川端宮司とボランティアスタッフが周辺に群生するチガヤを刈り取り、1日かけて大鳥居に設置した。境内の手水舎(ちょうずや)の柱にもチガヤを巻き付けて夏越し(なごし)を演出する。

 当日は境内でさまざまな催しを開く。小鮒賢二総代会長が神社の歴史講演を行い、春風亭橋蔵さんが落語、内藤未映さんと青鹿美由紀さんがダンスとクオーツフォンの舞楽演奏を披露するほか、大祓式終了後は神楽殿で梶原徹也さん(元THE BLUE HEARTS)の「特別ドラム奉納演奏」も行う。

 同日から同神社「神の森」で、俳優・ナレーターで写真家・花澄さんの写真展「SANCTUARY」も開かれる。森に響く光と祈りをテーマに、千年の森と人間の普遍性を表現した作品群を配置。夜はライトアップで幻想的な世界を演出する。

 参道には露店市として、熊谷銘菓「五家宝」、ピザ、クレープ、たこ焼き、洋食、漬物、台湾茶や菓子など地元店の飲食販売ブースやキッチンカーなど並ぶほか、麻職人わこさん作の麻細工、占いなど12店が出店する。

 川端宮司は「たくさんの人たちの協力で出来上がった『光る茅の輪』が夜間に発光し、清浄と再生の祈りを視覚的に体験してもらえる。この機会に心身を浄め、健やかな日々を迎えてほしい」と話す。

 13時開始。大祓式は17時から。入場無料。光る茅の輪点灯と写真展ライトアップは18時~21時。写真展は8月31日まで。

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