
キャンピングカー専門店「インテグラル」(熊谷市石原、TEL 050-8885-6410)が7月11日、設立3周年を迎えた。
商用バンなどをキャンピングカー仕様にカスタマイズして販売する同社。定年退職を機に笠井靖彦さんが、長女の杉田美華さんと2022年に立ち上げた。3周年を迎え、「創業当初は苦労もあったが、展示会などで認知度が上がってきた」と笠井さん。社名は数学の積分記号に由来し、多くの人々と協力し、小さな努力を積み重ねていくという思いを込めているという。亡くなった長男とのキャンプの思い出から「物より思い出」を強く意識したことが創業のきっかけと振り返る。
対応車種は日産の「NV200バネット」や「NV350キャラバン」など。テーブルやシンクは標準装備で、バッテリーなどのオプションを用意する。車内デザインを担当する杉田さんは、自身のキャンプ経験を生かし、女性の視点を取り入れた設計を心がけているという。
近年、台風や地震などの自然災害が増加していることから、同社ではレジャー用途だけでなく、災害時の「避難用シェルター」としての活用も提唱。笠井さんは「厳しい気候下での避難生活において、キャンピングカーは命を守る一助となり得る」と話す。
「顧客との対話から、夫婦やペットとの旅行など、さまざまな使い方のヒントをもらうこともある」と笠井さん。「用途や予算に合わせて自分だけの空間を創り、時間に縛られず自由に楽しんでほしい」と呼びかける。