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熊谷の「華ねぎ」がふるさと納税返礼品に 花を肥料に育ててブランド化

熊谷・妻沼地域の特産「めぬまねぎ」を、花を肥料に育てた「華ねぎ」としてブランド化。自然な栽培方法で曲がりや太さやサイズはSS~Lまで混在(約4キロ=20本~)

熊谷・妻沼地域の特産「めぬまねぎ」を、花を肥料に育てた「華ねぎ」としてブランド化。自然な栽培方法で曲がりや太さやサイズはSS~Lまで混在(約4キロ=20本~)

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 熊谷市は9月11日、ふるさと納税の返礼品として「華ねぎ(めぬまねぎ)」の予約受け付けを始めた。

遠藤ファームは、利根川沿いの肥沃な土地に東京ドーム2個半分の敷地、高齢化で使わなくなった農地も管理しながら農作物を育てている

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 提供するのは、野菜農家「遠藤ファーム」(熊谷市妻沼小島)の「華ねぎ」。同農園は野菜を収穫した後に、季節ごとの花の種をまき、咲いた花からミツバチが蜂蜜を集めて、枯れた草花は緑肥として土に戻す「環境保全循環型農業」を行っている。畑を肥沃(ひよく)にするために、春は菜の花、初夏はクローバー、夏から秋はヒマワリなど、季節に応じた花を植えて連作障害を回避し、化学肥料を使わず有機質肥料のみで栽培しているのが特徴。白ネギ、大和芋、ゴボウなど約50品目を作っている。熊谷・妻沼地域の特産「めぬまねぎ」を、花を肥料に育てた「華ねぎ」としてブランド化した。

 同農園代表の遠藤友章さんは「白い部分が柔らかく食味が良いのが特徴で、生食ではシャキシャキ、加熱すると甘さが増してとろとろとした食感になる。味にも環境にも『おいしいが優しい』野菜作りにこだわって、実は育てにくく病気になりやすい品種だが、毎年期待してくれているファンのために作り続けている」と話す。

 出荷時期は11月~翌年4月。「ネギは霜が降りてからがおいしさの本番。品質重視のため早出しはしない」と遠藤さん。

 同農園は、これまでに蜂蜜、蜂蜜シャンプーとトリートメント、大和芋をふるさと納税で提供しているが、「華ねぎ」は初登録。遠藤さんは「従来、ネギの箱は10キロ箱が主流だった。ふるさと納税で10キロも届いたら困るのではないかと思っていたが、4、5キロが入るコンパクトな箱が用意できたので、登録してみようとなった」と話す。

 寄付金額は1万3,000円で約4キロ。消費期限は出荷日から約6日間。皮付き、土付き、根っこ付きの状態で新鮮さを保って発送する。「申し込みのハードルを下げて、たくさんの人においしいネギを届けられれば。地域の特産品を広めたい」とも。

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