絵本「こねこねねこの ねこピッツァ」の原画展が9月27日、書店「ねこのみち」（熊谷市宮本町）で始まった。

秩父鉄道上熊谷駅から徒歩5分の住宅街にある緑色の小さなログハウスが目印

　2024年9月に「KADOKAWA」から刊行された「こねこねねこの ねこピッツァ」（くさかみなこ著、カワダクニコ絵）は、個性豊かな7匹の猫のきょうだいが力を合わせて特大ピザ作りに挑戦する物語。

　「長年カワダクニコさんのファン」という店主の本田美樹子さんは、以前から原画展やイベントでカワダさんの作品に触れ、手紙をきっかけに出版社を通じて原画展開催にこぎ着けたという。本田さんは「オープン以来、絵本の原画展はずっとやりたいと思っていた。絵本や子どもの本に長く関わってきて、一つの目標にしていたので念願かなってうれしい」とほほ笑む。

　会場では、カワダクニコさんの原画8点を展示するほか、関連書籍5種類（カワダさん＝4作品、くさかみなこさん＝1作品）の展示販売、クリアファイル、トートバッグ、ブローチなどのグッズ販売を行う。本田さんは「カワダさんの作品は、とにかくかわいいし、本当に細かく描き込まれていて、絵の中にたくさんのストーリーがある。作者自身が楽しんで描いていることが伝わってくるし、見ていてワクワクする。原画にしかないパワーを感じてもらいたい」と来場を呼びかける。

　期間中、来場者が自由に「好きなピザ」を描いて店内に飾る企画も行う。会場内を「ねこピッツァ」であふれさせる予定という。

　「ねこのみち」は2023年9月にオープンした猫専門の書店。猫にまつわる書籍約500冊と猫をモチーフにした雑貨を販売する。本田さんは「普段は静かで落ち着いた雰囲気の店で、訪れるお客さまも穏やかな人ばかり。今回の原画展が、一度店に来てみたいと思っている人のきっかけにもなれば」と話す。営業日はインスタグラムで知らせる。

　開催時間は11時～17時（9月29日、10月2日、4日、5日、6日、12日、19日）、14時～17時（9月30日、10月9日、13日、17日）。入場無料。10月19日まで。