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熊谷・片倉シルク記念館で悠々ホルンさんライブ&トーク 子どものSOS伝える

木のぬくもりを感じる片倉シルク記念館、100人を超える観客が集まった。

木のぬくもりを感じる片倉シルク記念館、100人を超える観客が集まった。

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 イオン熊谷店(熊谷市本石2)駐車場内にある片倉シルク記念館(TEL 048-522-4316)で9月2日、シンガー・ソングライター悠々ホルンさんのライブ&トーク「学校へ行けない僕と、両親と先生たち」が行われた。主催は熊谷市・不登校の子を持つ親の会。

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 子どものSOSを歌や動画で伝える悠々ホルンさんは、家庭環境をきっかけに小学生の頃から精神的に孤立し、不登校や自傷行為・自殺未遂に及んだという自身の体験をつづった歌や、苦しみや悩みを抱える子どもたちからの手紙を代弁した歌、その手紙へ返信する内容の歌をライブや動画で発信している。

 同会メンバーで市内在住の青木さんがテレビで悠々ホルンさんの存在を知り活動に感激、ライブ開催を直接依頼した。家庭や学校での悩み、人間関係、いじめ、トラウマ、不登校、引きこもりなどに苦しむ子どもと保護者の悩みに寄り添い歌や話で伝えるホルンさんのことを「知ってもらいたい、みんなと共有したいと思った」と話す。

 ライブは口コミやSNSで広まり、市内の教育関係者や保護者も含め100人を超える観客が集まった。ホルンさんは「はじめに話しておきたいことがあります」と活動への理解を深める図を示したプリントを指しながら「子どものSOSを代弁するのは、何も保護者や大人を責めているわけではない。親子関係の修復や悲劇を未然に防ぐきっかけを届けたい」と話した。ライブでは代表曲「おかえり」を含む6曲を演奏し、曲の間には子どもの問題行動はSOSを発信しているということや、対する大人に知っておいてほしいことなどを交え、誰もが他者からの承認を求めていると話した。

 前日にインターネットで「死にたい」と検索し、ホルンさんのブログでライブを知ったという県外に住む女性は「自分が悩んでいたことと一致する内容の歌を聞いた。言葉にできない。心に響いた。熊谷は遠かったが来て良かった」と話した。

 ライブ終了後にはホルンさんを講師に懇談会が開かれ、約30人の参加があった。青木さんは「予想以上の参加があり皆さんの関心の高さを感じる。不登校児や生き辛さを感じる子どもたちやその家族への理解が深まったと思う」と話した。

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