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籠原駅開業115周年 「かごフェス115」に鉄道ファン、地域住民ら参加

籠原駅留置線で行われたレールスター乗車体験

籠原駅留置線で行われたレールスター乗車体験

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 JR高崎線籠原駅(熊谷市新堀)で11月29日、開業115周年を記念したイベント「かごフェス115」が行われた。

運転台に座る参加者「列車ふれあい会」

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 きっかけは、籠原駅若手社員からの「115周年記念に何かやりたい」という提案。さまざまなアイデアが出た中から運転・運用面の実現可能性を検討し開催にこぎ着けたという。籠原駅長の舟山亜希子さんは「普段体験できないことを体験してもらいたいと、籠原駅の特徴である車両増結と切り離しを生かした企画を採用した。駅と熊谷統括センター乗務ユニット(旧運輸区)が隣接していて、社員同士が相談しやすく連携が容易だったことも大きい」と話す。

 当日は、留置線で停車中の車両のそばで撮影したり、運転台に座ったりアテンドの仕事を体験したりできる「列車ふれあい会」、増結・切り離しに使われる車両の入出区に乗車する企画、保守用車両レールスターの乗車体験を中心に、オリジナル缶バッジ作り、高崎線沿線の名産品販売、かごはら探検隊の特別企画、よろず相談会なども行った。南北自由通路には駅の歴史写真や「籠原駅を愛する会」による花の展示、地元保育園・幼稚園児の塗り絵を並べた。

 線路の点検や整備などで使う専用車両「レールスター」で約150メートルの線路を往復した小学2年の男子は「思ってたより速かった。楽しかった。待っている間に友達ができた」と笑顔を見せた。

 歴代の駅構内を写した写真展示前では、近くに住む人たちが子どもの頃を思い出し、改札とホームの近さや売店で買ったお菓子のこと、映画ロケで俳優を見たなどを懐かしみ、駅の変遷を振り返った。「そうそう、こんな感じだった」「時代だね」「115周年とはすごい」と口々に話していた。

 舟山駅長は「駅と地域とのつながりは深い。熊谷市は熊谷駅が先に名が挙がる一方、籠原駅周辺は近年通勤通学や買い物の拠点としての存在感が高まっているようだ。都内へ座って移動しやすい始発駅という籠原駅の利便性も115周年に合わせて発信できれば」と話す。

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