ジャパンラグビーリーグワンディビジョン1第2節が12月21日、熊谷ラグビー場(熊谷市上川上)で行われ、埼玉パナソニックワイルドナイツが37対19で浦安D-Rocksに勝利した。観客数は1万1356人。
寒空の下で行われたシーズン初のホストゲームは、途中で雨が降り出したが両チームのファン1万人以上が声援を送り、終始熱気に包まれた。試合前にはAグラウンド前の南広場やバック広場にグッズ販売やキッチンカーなどが出店。試合前後には、熊谷ラグビー場恒例のスペシャルゲストDJ KOOさんがステージパフォーマンスで会場を盛り上げた。
試合は開始10分、堅守を崩さず敵陣へ入ったワイルドナイツはモールを組んで進み、抜けてマリカ・コロインベテ選手が先制トライ。5分後には相手の猛攻をかわしパスをつないで竹山晃暉選手が連続トライした。相手に1トライを許すも、ペナルティーゴールで確実に点を積み、前半終了間際にはラインアウトモールから坂手淳史選手がトライを決めて20対7で折り返す。後半は両チーム激しい攻防が続き拮抗する展開に。雨も降り出す中、終盤には齊藤誉哉選手のペナルティーゴールでリードを広げ、ラインアウトモールで坂手選手がこの試合3度目のトライ。リードを守り切って37対19で勝利したワイルドナイツは開幕2連勝。勝ち点4を獲得した。
試合後、金沢篤監督は「なかなか難しい時間帯もあったが、選手がよく我慢しながらプレーをし続けてしっかり勝利した」と選手の奮闘をたたえた。
「勝つということが特別なことで、このホームの熊谷での開幕戦で戦えたというところは良かった。たくさんのファンの方が会場で応援してくれて、すごく楽しく気持ちよく試合ができた」と坂手淳史キャプテン。長いシーズンを見据えた勝利の意義については「パナソニックのジャージを着る選手は、実力でその座を勝ち取っており、若手もベテランも関係なく、お互いに助け合うことが良いチームを作る。(今日の試合)難しい時間帯でも選手たちは落ち着いて、コミュニケーションも良好だった」と話した。「前節、あのような形で勝ったというところで、皆さんに今年のワイルドナイツはもう安泰だと思われているかもしれないが、そうではない。準備とマインドセットがなければ勝てないリーグであり、1週間ごとの準備がすごく大事になってくる。メンタリティの部分も含めてまた来週に向けて準備しないといけない」とも。警戒感を示し、一戦一戦に向き合う姿勢を強調した。
次回の熊谷ラグビー場でのホストゲームは2026年1月10日。静岡ブルーレヴズと対戦する。