さまざまな表現方法で忍城の歴史を伝える「忍伝説フェア」が3月21日、行田市商工センター(行田市忍)で行われる。主催は行田市観光PR隊「忍城おもてなし甲冑(かっちゅう)隊。
地元の人が忍城の歴史や魅力を再発見するきっかけをつくりたいと甲冑隊成田軍総大将の成田長親役を演じている野原のぼさんが企画した。「忍城が持つ歴史的な重みを自分事として感じてもらうため、ジャンルを超えて多くの団体や個人に声をかけた。町の中に城があることは特別なこと。その価値を肌で感じてほしい」と話す。
当日、ホールでは2部構成でステージを行う。MCを務めるのは歴史ナビゲーターの「れきしクン」こと長谷川ヨシテルさん。成田長親役の野原さんは「忍城攻防戦」の様子をMCの解説に合わせて無声映画風に演じ、行田出身の俳優・柳瀬崇博さんと日本舞踊家・寿柳寿々司朗さん親子は創作舞踊で忍城下の民と、水攻めに屈せず「浮き城」として立ち続ける忍城の姿を表現するという。音楽団体「行田アンサンブル協会」が、「忍城甲斐姫物語」を演奏するほか、一般参加者10人と成田長親の「忍の武士団」が戦国演舞を披露する。
第1部には、俳優で殺陣師の辻崇雅さんが出演し、落語の上演や殺陣パフォーマンスを行うほか、進修館高校ダンス部「Beat Bubble 10」は、忍城をテーマにした創作ダンスを披露する。第2部では、ユニット「華蝶楓月(かちょうふうげつ)」が、忍城二の丸に伝わる昔話「二の丸の稲荷」を舞台パフォーマンスとして上演するほか、彩art co. lab(いろどりアートカンパニーラボ)プロデュースの中学生チーム「彩パフォーマンス書道部」が、この日のために構成した書と舞のステージを披露する。
会場内のパブリックスペースでは、12時から「忍の行田の『昔ばなし』語り部の会」が、忍城にまつわる昔話を披露。行田市民大学が「忍城ゆかりの神社とお寺の成り立ちと変遷」「成田氏と忍城について」などの研究成果をパネル展示し、行田観光ボランティア会は歴代藩主をテーマにしたパネルを展示する。会場では「おもてなし甲冑隊」結成15周年を記念し、行田ゆかりの作家が描いたオリジナルパッケージ商品「忍城おもてなし甲冑隊十万石まんじゅう」も販売する。
野原さんは「各地で活動を続ける中で外からの視点で地元の財産を見つめ直すことの大切さを感じた。市内のさまざまな活動をつなげたい。イベントを行う団体は多いが、横の連携が生まれにくい現状がある。町に城がある特別さを誇りに、ご当地武将隊などの文化を次世代に継ぎたい」と意気込む。
第1部は13時開演、第2部は16時開演。パブリックスペースの開場は12時、ホールの開場は12時45分。入場無料。