立正大学の学生と同市内唯一の酒蔵「権田酒造」が10月15日、オリジナルブレンドの日本酒を完成させた。
学生たちに、ものづくりの現場を経験してもらうことで「他者と一緒に目標を達成する力」や「人間力」を伸ばしてもらおうと2013年度から始まったプロジェクトは今年で5年目。
2カ月に渡り、日本酒の知識習得、ブレンド方法、ラベル作成や瓶詰め工程を学び、今後は実際のイベントで完成品をPRするところまで行うという。
今年は10人が参加。作りたい日本酒のコンセプトを相談しながら決め、数種の日本酒をブレンドしてイメージを近づけた。
完成した3種類の酒は玄人に向けた「立華(りっか)」、若者に向けた「LOTUS」、万人に向けた「Re Start」の3本。11月4日に行われる品川大崎キャンパスでの「ホームカミングデイ」で紹介する。
立正大学の折原康太さんは「本プロジェクトは学生教育だけでなく、地域との連携深化も目的としている。今後も権田酒造さんの伝統と商品力に学生の自由な発想を掛け合わせ、地域の皆さまに愛される活動を展開していきたい」と話す。
権田酒造の権田幸子さんは「前年度に参加してくれた学生が今年も参加してくれたり、日程以外の時間に蔵を訪ねてくれたりと、回を重ねるごとに関わりが深くなっていると思う。プロジェクトの完成度も上がっている」と話す。「コンセプトの『どんな人に飲んでもらいたいのか』を考えることは、これから社会に出て行く学生にとって大切な時間になったはず」とも。