熊谷生協病院で12月9日、家族のみとりを考える講演と語り合いの会「看取るとき 送るとき そのとき家族は? ~明るい最期を考える~」が行われる。
「家族のみとり」について縁遠く感じる現代人に向けた同会。いざそのときに向けた心構えや気持ちの持ち方、今しておくと良いことなどを参加者と一緒に考える機会として、同病院とイベント運営組織「患医ねっと」が協力して企画した。先月に続き2回目となる。
当日は看護コミュニケーション講師と看取り経験者の講義が行われ、その後参加者同士で看取りの経験や今後のことなどを語り合うワークショップを予定する。
前回は市内外から15人が参加した。終了後のアンケートには「共感できる内容で思わず感極まってしまった」「今を一生懸命生きようと思った」「介護生活は続くが、できる限り笑顔で過ごしてもらえるよう思い出づくりをしたいと改めて思えた」と感想が集まった。
同院担当者は「『家族の看取り』と言われてもいざその時が来た際には気が動転してしまう。慣れていない数々の所作があり、悲しむ余裕も、別れをかみしめる時間もないというのが実情」と話す。「ワークショップを行うことで、みとりを自分事として考えてもらう時間になれば」とも。
患医ねっと代表の鈴木信行さんは「特に家族を介護している方に参加してほしい。不安や疑問に思っていることを話し、みとりを考えることで家族の絆が深まるはず」と参加を呼び掛ける。
開催時間は14時~16時30分。参加無料。事前の申し込みが必要。