熊谷のガーデンセラピー教室「花音-kanon-」(熊谷市拾六間)が12月12日、5周年を迎えた。
代表の堀久恵さんは勤めていた生花店から独立後、アロマやハーブ、庭作りを学びカルチャースクールの講師を経て自宅にアトリエを開いた。
植物のある暮らしで大切な人の健康寿命を延ばそうと「ガーデンセラピー」に特化したレッスンや庭作りを勧める。ガーデンセラピーとは、園芸・芳香・食事・芸術・森林・動物の6つから成る自然療法の総称。
白木の壁やハーブのリースなどナチュラルなイメージのアトリエは講師との距離も近く、質問しやすいアットホームな雰囲気。
アトリエでは、「ハーブをどう使っていいのか分からない」という声から始まったハーブの活用術を学ぶコースや園芸の基礎を学ぶガーデニング・ベーシックコース、アロマセラピーを実践するアロマでセルフケアコースの3コースを3カ月単位で提供している。
「植物と上手に付き合うのには、ちょっとした工夫が必要」と堀さん。園芸書には書かれていないコツや植物の特性を実践で学べるようカリキュラムを組んでいるという。「例えば1月に始まるガーデニングコースは『バラの手入れ』をテーマにしている。バラは『育てたい』という方が多いが、手入れ時期や方法で、その後が変わってしまう。自然に沿ったガーデニングで冬に始めることを勧めたい」と話す。
5周年を迎えて、堀さんは「初めは少人数で始めた教室が、気が付けば月に100人の生徒さんが参加して下さることもあり感謝の気持ちでいっぱい」と話す。「軽井沢の高原には毎日通えないが、自宅の庭でできることがある。庭に出て土に触れ、季節の花を育て愛(め)でる。ハーブの香りを嗅いでリラックスして、摘みたてのハーブティーを楽しむ。そんな『ガーデンセラピー』を多くの人に体験してもらい広めていきたい」とも。