行田古代米カレー応援ユニット「米娘舞娘(まいこまいこ)」が6月11日、特定外来生物「クビアカツヤカミキリ」駆除を呼び掛ける歌「「クビアカツヤカミキリを捕まえろ!」を発表した。
「行田古代米カレーの歌」や行田市のPRソング「Go!Go!行田」など同市の魅力を歌で伝える同ユニット。市内在住の小中学生で構成し、同市在住の声楽家・田中利幸さんがプロデュースする。
この日は、同ユニットのメンバーが工藤正司行田市長を表敬訪問し、楽曲「クビアカツヤカミキリを捕まえろ!」の完成報告を行った。市長の前で歌と踊りを披露したメンバーたちは、サクラの木などを枯らすクビアカツヤカミキリを、日本から追い出してほしいと伝えた。
市の広報担当者によると、クビアカツヤカミキリは繁殖力が強く、サクラや果樹を中心に関東でも被害が報告されており、1本のサクラの木に幼虫が複数匹加害するとその木が枯れてしまうほど生木を摂食。同市でも昨年度、市内で被害を確認したという。
駆除は物理的に捕獲したり殺虫剤を使ったりする必要があるため、行政の対応が必要となる。同市では今後、NPOなど協力団体を募り対策協議会を設置する予定という。工藤市長は「歌で被害防止を呼び掛けることは、とても素晴らしい取り組みで感謝したい。私たちも頑張りたい」と意気込む。
同楽曲作詞作曲担当の梁瀬里司さんと作曲者の田中淳子さんは「外来種の害虫で、まだまだ知られていないため、名前を覚えてもらおうと『クビアカツヤカミキリ』というフレーズを何度も繰り返し入れた。歌の途中で『日本のサクラがピンチです!』『捕まえろー』など呼び掛けるせりふも入れて親しみやすくした」と話す。
同ユニット・メンバーのレイさんは「行田のきれいなサクラ並木が大好き、これからもずっと見ていたい。この歌を一人でも多くの人に聞いてもらい、クビアカツヤカミキリからサクラを守りたい」と笑顔を見せる。
同楽曲は今秋、CD販売を行う予定という。