行田市埼玉の前玉(さきたま)神社が2月22日、猫の日「ニャンニャンニャン」の語呂にちなみ、年1回の特別限定御朱印を授与する。
御朱印を受け付ける授与所の入り口を定位置にしている「きなこDX」
さきたま古墳群に隣接する同社。平安時代の法令集「延喜式」(えんぎしき)に載り千数百年の歴史を持つ。幸魂(さいわいのみたま)神社ともいい、埼玉県名発祥の神社として知られている。
境内にいるのは4匹の猫。人懐こくて御朱印を受け付ける授与所の入り口を定位置にしている「きなこDX」(推定8歳)、澄ました美人で塩対応の三毛猫「さくら」(同2歳)、名前を呼ぶと近寄って来る親しさで、参拝者と一緒にお詣りすることもあるという「ガガ」(同10歳超え)、活動的で出社日はまばらな「ミント」(同8歳)。同神社の田島和文宮司によると、「4匹のかわいい猫がいる神社」と口コミで広まり、猫を目当てに参拝に訪れる人もいるという。
猫好きの参拝者から要望があり「お守り」や「鈴」など猫にまつわる頒布物も増え、昨年8月からは、毎月1匹ずつ4匹それぞれの特徴を捉えたデザインの御朱印を22日限定で頒布している。2月22日は4匹全てそろった特別限定御朱印を頒布、年に一度一日限りの御朱印となる。
田島宮司は「当神社は『縁結び=えにし結び』の神社として、古くから人々に親しまれてきた。人と人の縁に限らず動物や自然などさまざまな『えにし』を見守り導かれる」と話す。田島宮司は「猫に会いに参拝に訪れる方や、猫の話で打ち解ける方、小さなお子さんからおじいちゃんおばあちゃんまで、猫を通して参拝に訪れる皆さんの縁がつながり『えにし』を感じていただければうれしい」と笑顔を見せる。「当日は混雑が予想されるので、時間に余裕をもって気をつけてお越しください」とも。
受け付け時間は9時~16時30分。初穂料は500円。境内に入って右側の授与所で受け付ける。