埼玉県防災学習センター(鴻巣市袋、TEL 048-549-2313)が3月21日、リニューアル1周年イベントを開く。
昨年度に展示内容を一新した同センター。リニューアルオープンから1周年を迎えるに当たり、県内外へさらに同施設を広めようと記念イベントを企画した。
当日は、前回「県民の日イベント」で好評だった「自衛隊による豚汁の炊き出し」を行うほか、「吸水ポリマーを使ったオブジェ作り」のワークショップ、地元保育園の園児による「合奏合唱の発表」も行う。
リニューアルオープンから1年。同館によれば来館者数は約1.2倍に増加し、1人当たりの滞在時間も延びているという。館内には、被災した物品の展示や過去の大地震を疑似体験できる地震体験コーナー、より暴風をイメージしやすくなった暴風体験コーナーもある。中でも高さ2.5メートル、長さ15メートルの壁に描かれた「埼玉防災絵巻」は迫力があり来館者を圧倒する。
副所長の吉田剛さんは「リニューアル前に比べて展示内容や体験型展示も増え、来館者は時間をかけて館内を回っている様子。体験後の感想として『面白い楽しい』だけでなく、実際に被災した写真や物品を見ることで、『自分だったらどうするのか』『日頃の備えが大切だと怖くなった』などの感想もあり、防災についてより強く意識してもらえていると感じる」と話す。
吉田さんは「来館したことがない方はもちろん、来館したことがある方にも、イベントや企画展示など、家族で何度でも足を運んでいただき、災害や日頃の備えについて理解を深めていただきたい」と来館を呼び掛ける。
開館時間は9時~16時。入館無料。