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埼玉の昆虫と自然学ぶ「加須市大越昆虫館」開設へ 標本10万点常設

緑色に輝く県のチョウ「ミドリシジミ」(画像提供=埼玉昆虫談話会)

緑色に輝く県のチョウ「ミドリシジミ」(画像提供=埼玉昆虫談話会)

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 埼玉や世界の昆虫展示を行う昆虫館「加須市大越昆虫館」(加須市大越)が5月3日、加須市の大越郵便局付近に開設された。

昆虫館の様子

 緑に囲まれた敷地内に16坪のプレハブ小屋を新設。埼玉昆虫談話会が運営し会員などから寄贈された約10万点の標本を収蔵する。

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 常設展示するのは埼玉県や世界の昆虫の標本と写真。世界最大のカブトムシ「ヘラクレスオオカブト」や、葉っぱそっくりの昆虫「コノハムシ」、世界一美しいと言われるチョウ「モルフォチョウ」の仲間など世界の昆虫標本を展示するほか、日本各地のクワガタムシや前翅が緑色に輝く県の蝶「ミドリシジミ」、旅をするチョウ「アサギマダラ」、チョウとガの違いを解説するパネルやスズメバチの巣と蜂に似ている昆虫を並べて展示するなど、昆虫に初めて触れる人も楽しめるよう工夫する。昆虫や植物に詳しい会員が館内スタッフを勤め、展示内容だけでなく昆虫や自然全般の質問も受け付ける。

 同会は1963(昭和38)年発足、小学生以下から80歳代まで約250人の会員が所属する同好会で、情報交換や親睦を図ると共に地域の昆虫の種類や生活史を解明、会報「寄せ蛾記」の発刊、例会や定例昆虫調査などを行っている。江村薫会長は「展示は各種昆虫標本や写真がバランス良くそろっている。桜や桃、梅などの樹木を枯死させ問題となっている『クビアカツヤカミキリ』など、近年県内に侵入している外来昆虫の展示も行っているので、地域の昆虫や身の周りの昆虫を通じて自然について考えてもらうきっかけになれば」と話す。

 「今後は周辺の森林や田んぼ、利根川河川敷などをフィールドに植物も含めた観察会や昆虫教室も行っていく予定。会員の解説で終わることなく参加者一同が楽しく学ぶ地域の場にしていきたい」と意気込む。

 開館時間は10時~16時。土曜・日曜・祝日のみ開館。入場無料。

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