熊谷で俳人・金子兜太さんの句碑を巡るイベント「金子兜太句碑めぐりバスツアー」が11月17日・24日に行われる。主催は熊谷市教育委員会。
戦後俳句を先導し、2018(平成30)年に98歳で亡くなった熊谷市名誉市民の俳人・金子兜太さんの生誕100周年記念事業として企画。
ツアーは「コミュニティひろば」(熊谷市本町)を出発し、市内にある金子さんが書いた句碑「白梅に風雨の日日の澄みにけり」(熊谷市三ヶ尻、龍泉寺)や「たつぷりと鳴くやつもいる夕ひぐらし」(熊谷市上中条、常光院)など市内7カ所全てを巡る。解説は熊谷市の学芸員が担当する。
晩年の金子さんと交流があった担当学芸員は、市内各地の歴史や自然を詠んだ俳句の解説文を担当し共著を刊行するなど、金子さんの俳句や思想について研究中。2018年には金子さんを含む市内の句碑を網羅したリーフレット「熊谷句碑物語」を発行し、句碑への関心を高めるなど「俳人・金子兜太の世界」を広く伝える活動を行っている。「金子兜太さんは俳句を通じて熊谷の文化を世界に向けて発信してくれた。その足跡ともいえる句碑を巡ることで、兜太文学を次世代に継承する機会にしたい」と話す。
開催時間は9時~16時。参加費は1,500円(昼食、保険料込み)。定員は各日30人。申し込みは9月20日まで、熊谷市教育委員会へ往復はがきで受け付ける。