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熊谷市の2団体が「都市の緑3表彰」 全国唯一のW受賞で市長表敬訪問

左から岡部さん、富岡市長、大島さん

左から岡部さん、富岡市長、大島さん

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 「都市の緑3表彰」を受賞した熊谷市内の2市民団体、市民協働「熊谷の力」小江川地区1000本桜事業事務局と江南の藤保存会が11月28日、熊谷市富岡清市長を表敬訪問した。

小江川1000本桜。10年前の最初の植樹は「市長桜」

 人々の暮らしに潤いと安らぎを与え、地球温暖化の抑制や生物多様性の保全に寄与する都市の緑地保全と緑化推進の普及啓発を目的に、「緑の都市賞」「緑の環境プラン大賞」「屋上・壁面緑化技術コンクール」の3部門で表彰される都市の緑3表彰。全国から選ばれた31団体のうち、熊谷市では2団体が受賞した。

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 「緑の都市賞 都市緑化機構会長賞」を受賞したのは」小江川地区1000本桜事業事務局。熊谷市南江南地区で40年以上放置され、荒れていた里山を1000本の桜ロードに変える事業案。2009(平成21)年に市民提案制度として採択され、10年かけ5.2キロの桜並木と総延長12キロの桜ウオーキングロードを完成させた。ボランティアによる作業が進む中で200年前の廃寺石碑発見、整備したり、40年ぶりに自生ゲンジホタルが復活しオオタカが移住したりと、活動によりさまざまな環境改善に発展している。岡部幸夫代表は「今年3月に10年計画を達成したタイミングでの受賞はうれしい。植樹が一段落して、次の展開を考える時期なので弾みになる」と喜びを表現した。

 「緑の環境プラン大賞コミュニティ大賞ポケットガーデン部門」を受賞したのは江南の藤保存会。樹齢140年、県内最大級の藤を支える藤棚は老朽化が進み、525平方メートルに広がった枝の剪定(せんてい)作業にも危険を感じる状態になっていた。この藤の保存に不可欠な棚の改修工事を自然の多様性啓発に結びつけ、市民に広報公開していく「樹齢140年 江南の藤・藤棚リフレッシュプロジェクト」を計画した。大島敬治会長は「43年間で鉄骨が痛んだ。作業者も高齢化が進んでかなり危なくなっていたし、改修にはたいへんな費用がかかると予想され本当に困っていた。これまでの実績とプランが評価され、改修できるのは何より」と喜ぶ。改修は12月から行われる予定。

 富岡清市長は「熊谷市から2団体受賞は光栄なこと。これから寒い時期で環境保全作業はたいへんだが、体調に気をつけて頑張ってほしい」と受賞を祝った。

 2団体の活動をサポートし表敬訪問に同行した熊谷市市民活動支援センターの小林真所長は「2団体の広報や応募申請には、ともに地元の30代副業イラストレーターが関わった。市内でも高齢化している環境団体は多い。ほかにも1000本桜のホームページは数年前に熊谷にいた転勤ママがベースをつくったし、特に発信分野で若い世代の感覚が生かせるのはプラスで、受賞は熊谷の市民活動全体にとっても素晴らしいニュース」と期待する。

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