熊谷市のレストラン・バー「エルコレ」(熊谷市肥塚、TEL 048-579-5499)がオープンから2周年を迎えた。
イタリア料理とフランス料理それぞれの良いところを引き出し提供する
飲食店や雑貨店が並ぶ通りから一本入った住宅街、白とワインレッドの外壁にメタリックな看板が目印の店。店主の平塚貴之さんは以前、熊谷市内でベーグルなどを提供するナチュラルカフェレストラン「グリーングリーン」を営んでいた。イタリア料理とフランス料理両方の経験があり、「イタリア料理は素材そのものを味わってもらうのに最適、フランス料理はさまざまなソースや調理法で料理を味わってもらえる。両方の良いところを引き出して、食材の良さだけでなく料理人の手を掛けた料理を提供したい」と形態を変え、新店舗をオープンさせた。
店内は白い壁とシンプルなインテリアでまとめ、広いフロアにテーブル24席、カウンター6席、6~8人用の個室を3室設ける。車いすやベビーカーのまま入店できるバリアフリーのエントランスは、来店客のニーズに合わせて最近リニューアルした。
ランチタイム(1,200円~)にはサラダ前菜プレートと好みのベーグルサンド、ドリンクがセットになったベーグルランチをはじめ、パスタやリゾット、魚・肉料理を選ぶセットを用意。ティータイムは季節のケーキや自家製ジェラートなど(450円~)、ディナータイムは食材の旬や時期によって変化する「本日のお勧めメニュー」、要予約でコース料理(3,500円~)も提供する。
オープンから2年。日常使いからハレの日の会食、女子会や同窓会など40人までの貸し切りも可能になり団体利用も増えた。以前の店から10年以上通う常連客もいる。平塚さんは「コース料理だけでなく小皿料理や本日のアラカルトなど、季節に応じたメニューも用意している。多くのお客さまに食事を楽しんでいただければ」と笑顔を見せる。
「人を育てたい」と話す平塚さん。母校でもある埼玉県調理師専門学校から卒業生を雇い入れ、成長を見守っている。平塚さんは「お世話になったので恩返しになれば。彼らには将来自分の店を出せるまでになってほしい」と期待する。デザートを担当するパティシエの小林広宜さんは「シェフからお客さまの好みなどアドバイスはあるが、デザート全般を任されている。オーソドックスなケーキを中心に季節に合わせたメニュー作りを心掛けている。エルコレの代表作になるようなケーキを作り、広めていきたい」と意気込む。
営業時間は11時30分~23時。水曜定休。