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熊谷で「妻沼の聖天さま」映像作品完成フォーラム 講演、トークイベントも

映像作品「しょうでんさま~国宝 歓喜院聖天堂~」を監督した稲葉正広さん

映像作品「しょうでんさま~国宝 歓喜院聖天堂~」を監督した稲葉正広さん

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 埼玉県内唯一の国宝建造物「妻沼聖天山 歓喜院聖天堂」(熊谷市妻沼)を紹介する映像作品の完成を記念して2月22日、熊谷商工会館(熊谷市宮町)で「映像作品『しょうでんさま~国宝 歓喜院聖天堂~』完成フォーラム」が開かれる。主催は熊谷市教育委員会と埼玉県(彩の国ビジュアルプラザ)。

映像作品「しょうでんさま 国宝 歓喜院聖天堂」完成フォーラムのチラシ

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 埼玉県は、国宝「歓喜院聖天堂」の映像記録化事業として、2019年9月~12月に妻沼聖天山周辺の史跡などの現地撮影を実施。制作を進め1月に映像作品「しょうでんさま~国宝 歓喜院聖天堂~」が完成した。2月2日に川口市の彩の国ビジュアルプラザで行った上映会に続き今回、地元熊谷で記念フォーラムを開く。

 同作品は、国宝「歓喜院聖天堂」の極彩色彫刻や建築美などと共に、妻沼地域の歴史や文化などを紹介しているほか、妻沼聖天山の鈴木英全院主、「平成の大修理」での彩色復元を担当した小西美術工芸社の横田敏行副社長のインタビューを収録。監督はソニーPCLの稲葉正広さんが務めた。

 当日は映像作品の上映、「『歓喜院聖天堂』の技と美-国宝指定への道-」と題した講演会のほか、稲葉正広監督と鈴木英全院主によるトークイベント「妻沼聖天山の文化遺産の保存と記録化」を行う。

 2日に行われた上映会では、小西美術工芸社のデービッド・アトキンソン社長と学芸員のトークセッションが行われ、約300人が参加した。担当学芸員は「妻沼聖天山に対する信仰や、歴史ある文化遺産などを心温かく美しく表現した宝物のような作品に仕上がった」と評価する。稲葉監督は「映像作品を通じて、歓喜院聖天堂という国宝建造物が多くの人々の努力によって守られていることを知る機会になれば」と話す。

 開催時間は14時~16時。定員は先着100人(事前申し込み不要)。入場無料。問い合わせは熊谷市江南文化財センター(TEL 048-536-5062)で受け付ける。

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