くまがや市商工会は2月23日、地元の土木建築業者などを紹介する冊子「えんむちゃんの住まいの便利帳」を発行する。

建設部会で制作したバンブースピーカー

　「顔の見えるガイドブック」「地元の頼れるお役立ち業者」をテーマに、水漏れのトラブルやガラス窓の修理、ちょっとした家のリフォームなど日常生活の困り事を解決し、地元を知ってもらおうと熊谷市大里・妻沼・江南地区を中心に土木建築事業所を紹介する。

　一般的に家に関する工事を依頼する際、依頼方法に戸惑ったり、顔も知らない業者が家に入り込むことに抵抗があったり、適正価格なのか不安になったりする場合がある。「敷居が高そう」「職人気質で怖い」「頼みにくい」といった懸念を解消しようと、熊谷市めぬま縁結びキャラクター「えんむちゃん」をナビゲーターに事業者の顔写真や作業現場の写真、一言コメントなどを掲載。「顔の見える化」を図る。

　同商工会建設部会の小林洋一部会長は「安心安全、事業所の強みを押し出した冊子に仕上がった」と話す。部会員は2019（平成31）年、「妻沼聖天山歓喜院の秘仏ご本尊の御開扉」の折にもスマホを差し込んで使う「バンブースピーカー」や「花器」など工芸品製作などで協力してきた。小林さんは「ちょっとした家のトラブルも、日常生活に不便を感じるもの。地元のプロを知ってもらい気軽に相談してみてほしい」と話す。

　同商工会はこれまでにも地元飲食店や散策路・観光情報をまとめた冊子「縦横無尽」を発行してきたが、建設業者を対象とした冊子は初めて。スタッフは「熊谷市内だけでなく近隣市町村も対応可能な事業所が多いので、依頼者と事業者のマッチングに利用いただければ」と話す。「どこに相談したらいいのか分からない場合は、商工会で事業所案内もできる」とも。

　発行部数は5万4500部。新聞折り込みやくまがや市商工会、熊谷市役所本庁舎・妻沼・江南・大里の行政センターおよび掲載店舗などで配布する。