熊谷駅前にコワーキングスペース「KUMAGAYA BASE」(クマガヤベイス)(熊谷市筑波)がオープンして3カ月がたった。
ソファーエリアにある「書籍コーナー」は、「熊谷堂書店」とコラボし毎月テーマを変えてセレクト本を配置
起業を目指す人やフリーランス、副業などの新しい働き方を模索している人に向け、ワークスペースやコミュニティースペースを提供。不動産業にも従事する爪川益雄さんが開いた。
以前から熊谷駅周辺の空きテナントの多さが気になっていたという爪川さん。「地元で頑張っている人やこれから世の中に仕掛けていこうとする人が出会い刺激し合える場所を作って地域活性に貢献したい」とクラウドファンディングで賛同者を募り、今年1月にオープンした。
場所はJR熊谷駅北口から徒歩1分、東進ゼミナールの看板が目立つ渡辺総合ビルの5階で、延べ床面積は約35坪。仕切りのある「集中ワーキングエリア」、窓際に面した「カウンターワーキングエリア」、大小テーブルを組み合わせた「フリーワーキングエリア」のほか、ホワイトボードやモニターも整備した「ミーティングルーム」など席数は41席。料金は、ドロップイン=3時間500円、ビジター=1日1,000円のほか、月会員=月額9,790円、法人会員=同19,800円など。
オープンから3カ月。利用者は延べ500人を超え、個人のテレワークや法人の拠点利用などさまざま用途で利用されている。利用者は平日日中が多く、週末は比較的空いているという。ソファーエリアやミニキッチン、フリードリンクコーナー、ロッカー(有料)も完備。利用者からは「熊谷にこんな場所ができるのを待っていた」「ネット環境が安定していてデータのやり取りに安心感がある」と声があった。
新型コロナウイルスの感染拡大防止対策として、受け付け時に手指のアルコール消毒のお願いや手洗いうがいの推奨、定期的な換気、清掃時のアルコール消毒などを徹底。緊急事態宣言を受け入室人数制限を設けるが「自宅に通信環境が整っていなかったり、ワークスペースがなかったり、いわゆるリモートワーク難民のためにも休業予定はない」という。
ソファーエリアにある「書籍コーナー」は、市内の書店「熊谷堂書店」(熊谷市広瀬)とコラボしたもの。毎月テーマを変えてセレクト本を配置し閲覧は自由、購入もできる。爪川さんは「コワーキングスペースのコンテンツの一つとして企画した。コワーキングスペースに訪れた人が興味を持って本を手に取ったり、熊谷堂書店の本を目的にコワーキングスペースを利用したりと相乗効果を期待している」と話す。「利用者同士を引き合わせて、ビジネスラウンジのように使っていければ」とも。
営業時間は9時~21時(土曜・日曜・祝日は19時まで)。