新型コロナウイルス拡大に伴う緊急事態宣言を受けて4月8日から臨時休園していた比企郡滑川町の国営武蔵丘陵森林公園(滑川町山田、TEL 0493-57-2122)が6月1日、開園再開した。
5月29日に公式サイトで再開園を発表。「お客さまへのお願い」として密集を避け、マスク着用、手洗い、消毒などの感染予防への協力、体調が優れない人や埼玉県外からの来園を控えてほしいと伝え、「来場者一人一人の協力により公園の安全安心が維持される」と呼び掛ける。
同園は304ヘクタールの広大な丘陵地に整備された全国初の国営公園。雑木林を中心に池沼、湿地、草地など多様な環境を有し貴重な動植物が生育、生息するほか、例年4月以降花畑一面をブルーに染める「ネモフィラ」をはじめ5月には約70万本のアイスランドポピーやこもれび花畑のルピナス、3000株のデルフィニウムなど色とりどりで賑(にぎ)やかな花の季節を迎え、来園者を楽しませている。今年は臨時休園中だったためスタッフが見頃を迎えた花の様子やライトアップ風景をSNSで発信、ドローン撮影で空中散歩の様子も配信した。現在見頃を迎えているのは、巨大ネギ坊主「アリウム・ギガンチウム」。7月中旬には約3000株の「やまゆり」が楽しめる。
再開園に伴い一部のイベント中止や屋内施設、「ぽんぽこマウンテン」「冒険コース」「むさしキッズドーム」などの遊具、園内バス、水遊び場の利用は中止しているが、噴水広場やハーブガーデン、ボーダー花壇のある都市緑化植物園など気軽に散歩ができる場所も多い。現在ドッグランは閉鎖されているが園内はリード付きで入園可能。同公園管理センターによれば、1日は平日にもかかわらず約200人が来園したという。今後感染者数拡大の場合は再度臨時休園を実施する場合があるなど、状況に応じ対応する。
開園時間は9時30分~17時。入園料は、大人(高校生以上)=450円、シルバー(65歳以上)=210円、小人(未就学児・小・中学生)無料。