土曜だけの喫茶店「TSUTSUMI COFFEE(ツツミコーヒー)」がオープンして3カ月がたった。
提供するスペシャルティコーヒーは深煎りから浅煎りまで常時約7種類用意
熊谷文化創造館「さくらめいと」隣り、住宅街の一角にある同店。店舗面積は10坪、カウンター4席、テーブル8席を設ける。10年以上前からバリスタの国内外大会などで活動してきた「ツツミヒデユキ」さんが開いた店。平日は別の仕事をしながら週1日コーヒーの店を開き、「ライフスタイルを変えず、念願だった自分の店を持つ夢がかなった」とオープンを振り返る。
提供するスペシャルティコーヒー(390円~)は修業したコーヒー専門店「COFFEE VALLEY(コーヒーバレー)」(池袋)や親交のある「LOTUS Cafe(ロータスカフェ)」(深谷市)「ホシカワカフェ」(熊谷市)などから豆を仕入れ、深煎りから浅煎りまで常時約7種類用意。ツツミさんは「フルーティーな印象を持つスペシャルティコーヒーを扱うが深煎りの『コク』を求める方にも応えられるようにバランスの良いものをそろえている」と話す。ラテアートで提供するカフェラテやエスプレッソもある。フードメニューは店定番のコーヒーをビスキュイに浸したティラミスやチーズケーキ、マフィンなど手作りのスイーツを用意するほか、市内「芋屋TATA」の焼き芋とコーヒーのセット(640円)もある。ツツミさんは「焼き芋の蜜に感じられる酸味とコーヒーのフルーティーな風味は相性がいい」とフードペアリングも提案する。
オープンから3カ月、SNSや口コミで徐々に広まっていると感じるという。ツツミさんが喫茶店に思い描くイメージ「コーヒーとカレー」からメニューに加えたオリジナルの「ポークビンダルーカレー」(900円)は、毎回早い時間に完売してしまう人気ぶり。コーヒー好きだけでなく、ふらりと立ち寄る一人客や市内外から訪れるサイクリストもいる。
目指す店作りについてツツミさんは「街に必要な『機能』でありたい」と話す。「カフェは気分転換したり情報交換したりする、人々の生活に必要な場所だと思う。公園や図書館と同じように、街に無くてはならない存在であってほしいし、カフェのある街っていいまち。人も集まっていい店も増え、さらにいい街になる」とほほ笑む。「訪れる方に、ひと息つける場所と時間を提供できれば」とも。
営業時間は10時~17時。土曜のみ営業。