熊谷市の居酒屋「呑み処 Luga-ce(ルガーチェ)」(熊谷市筑波、TEL 048-577-7600)が現在、コロナの影響を受けている若者向けに無料弁当を配布している。
デリバリーではなく来店してもらうのは、若者とコミュニケーションを取る目的もある
JR熊谷駅北口ロータリーそばの路地沿いにある同店。和食洋食をミックスした創作料理とワイン、こだわりの日本酒が楽しめるほか、スポーツ観戦や二次会会場としても利用されている。
店主の金久保睦さんは、昨年の緊急事態宣言以降、通常営業ができない状況が続いてスタッフに働いてもらうことが難しくなったり、ニュースで医療現場の逼迫(ひっぱく)した様子を見たりして「何かしたい。自分たちにもできることはないか、ずっとモヤモヤしていた」という。「店は学生スタッフやフリーターの皆さんに働いてもらい支えてもらってきた。バイト先が休業になって働けず職種を変えなくてはならなかったり、外出自粛で人と会話する機会が減って孤独を感じていたりと、コロナの影響を受けている若者を応援したい」と、25歳以下を対象に無料で弁当を配布し「食」で支援することにした。
毎週日曜・月曜・火曜・土曜の4日間、1日20食限定で提供する無料弁当。内容はハンバーグやタコライス、フライ、唐揚げなど日替わりで用意。「できる限り手作りしている、安心して胃袋を満たしてもらいたい」と話す。注文は前日までに電話やインスタグラムのダイレクトメールなどで受け付ける。
先月下旬からSNSや近隣の学校を通じて情報発信、配布を開始したところ口コミで少しずつ広がっているという。
金久保さんは「無料配布を始めてから、知り合いの飲食店が野菜を届けてくれたり、市内の農家さんが米を寄付してくれたり、取引先の酒屋さんが飲み物を提供してくれたりして、周りの協力と協賛、皆さんの気持ちが何よりうれしい」と笑顔を見せる。
営業時間は15時30分~20時。水曜・木曜・金曜定休。