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熊谷・妻沼に「フベンな本屋 むすぶん堂」 地元と観光、人と人つなぎ結ぶ

「本屋には知らない本と出合う偶然の楽しみがある」と話す福島さん

「本屋には知らない本と出合う偶然の楽しみがある」と話す福島さん

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 「フベンな本屋 むすぶん堂」(熊谷市妻沼)が熊谷市・妻沼聖天山近くにオープンして2カ月がたつ。

無料休憩所「めぬま館」の約半分のスペースにある「むすぶん堂」。店内はつながっている

 国宝「妻沼聖天山」境内南側の通称「縁結び通り」にある、参拝者や地元民の無料休憩所「めぬま館」の一角にオープンした。白地にロゴと祭り文字、文様を描いたのれんをくぐり引き戸を開けると、店内の中央棚とカウンター横に新刊書籍、周囲に古本や本雑貨、絵本が並んでいる。

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 新聞社を経てライター業や絵本作家として活動し、まちづくりにも関わる福島聡さんが開いた。子どもの頃から本と本屋が好きで「一生に一度くらい本屋をやってみたいと思っていた」という。「学校帰りに立ち寄ったり待ち合わせに使ったり、親に怒られた時などにも本屋へ通った。誰にも邪魔されずいつまでもいられる場所。並んでいる本のタイトルや背表紙、直感的な雰囲気から手に取ったり中身を見たり、本屋には知らない本と出合う偶然の楽しみがある」と話す。

 幼少期、週末や長い休みになると妻沼に訪れていたという福島さん。店舗探しで「めぬま館」の大家に出会い、近所の人が入れ替わり立ち替わり訪れて、花を買いに来たりコーヒーを飲みに来たり、聖天様の参拝者が休憩したりと「憩いの場」として根付いているこの場所に引かれたという。「『人と人をつなぐこと』が自分の中心にあった。地元の人たちに親しまれている場所をそのままに、新しいつながりを模索していきたい」と約半分のスペースを改装。店名には地元の人たちと観光客、店をつないで「結ぶ」意味を込め、県北地域のなまり「行くん(行く)」「~するん(する)」にも掛けている。

 本を読む2匹の動物「ムッスーとブンちゃん」のロゴが目印。大きめの本を読む体の小さな「ムッスー」と小さな本を読む大きな「プンちゃん」はくるりと尻尾をつないでいる。福島さんは「本を読むのは1人ですることだが、本を読む時間は誰かと共有できる。親子、兄弟、夫婦、友人、知り合いなど大切な人と一緒に本を読む時間を楽しんでほしい」と話す。

 オープンから2カ月。参拝客や「めぬま館」に訪れた近所の人が立ち寄ったり、SNSで知ったという本好きの客が来店したりと徐々に広まっている。福島さんは「新刊は他店にあまりないもの、知られていないけれど良い本、小さな出版社さんの本を紹介したいと思っている。ベストセラーや流行本でなくても良い本は何年たっても良い本。埼玉に関連する本や妻沼地域に関する本もある。古本には一つとして同じ状態のものはなく、店内で手に取ってもらえることがネットとは違う古本屋の強み」とほほ笑む。

 「古本と一緒に入荷した古い冊子や教本、時刻表、雑貨類など商品として不安になるようなものも、人によってはずっと探していたものだったり、興味を引くものだったりと、本の価値は手に取る人によりそれぞれだから面白い。自然と地元の人が集まるこの場所で、将来は本や妻沼地域に関するワークショップなど検討したい」とも。

 営業時間は12時~18時(土曜、日曜、祝日は11時~)。月曜、火曜、木曜定休。

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