JR熊谷駅近くの居酒屋「炭・土・水 あかつき」(熊谷市筑波、TEL 048-522-6866)が2月23日、ランチ営業を始めた。
長ネギと甘辛牛肉をたっぷりのせた「武州肉蕎麦」。さんしょうを利かせたラー油がアクセントの濃厚つけ汁でいただく
今年1月に7周年を迎えた同店は、こだわりの酒といろりで焼く炉端焼きや海鮮料理を提供する居酒屋。入り口で靴を脱いで上がる古民家のような店内には、いろりを囲むようにカウンター12席、掘りごたつのテーブル席を設ける。
ランチ営業はオープン以来初の試み。新型コロナウイルス感染症拡大に伴い昨年から営業自粛や時短営業などで対応していたが、昼営業に変更することで新たな客層に知ってほしいと始めた。
メニューは、オリジナルブレンドのそば粉を8割使い、コシが強くツルツルした食感が特徴の自家製麺を使ったものを用意。「秘伝のかえし」で甘辛く煮た牛肉と「遠藤ファーム」(熊谷市妻沼)の長ネギをのせ、さんしょうを利かせたラー油がアクセントの濃厚つけ汁で食べる「武州肉蕎麦」(そば100グラム=750円、200グラム=850円、300グラム=950円)と「自家製麺もり蕎麦」(100グラム=550円、200グラム=650円、300グラム=750円)のほか、「マグロの漬け丼」「秘伝かえしの牛丼」(以上350円)も用意する。
店長の田中衛さんは「口コミやSNSで発信したところ、サラリーマンや女性客、学生さんにも利用いただいている。インパクトのある味で肉とネギがたっぷりのっているのがポイント。食べ方は人それぞれだが、そばを味わっていただいた後のつけ汁にご飯と揚げ玉、生卵を入れ、そば湯で調節して最後はだし茶漬けのようにして食べるのもお薦め」と話す。
代表の島嵜孝大さんは「今までは、お客さまの目の前で焼く『原始焼き』や豊洲市場から仕入れるこだわりの食材を使った料理を店の雰囲気と共に楽しんでいただいていた」と話す。市内の飲食店ではテークアウト販売に移行する店が増えていたが「十分なパフォーマンスが難しい」と判断した。島嵜さんは「新しい試みで昨年から開発を進めていた自家製麺が、ようやく店で提供でき、お客さまの反応も良いので期待している。この自家製麺をメインに、今後もお客さまにおいしい料理を提供し、スタッフにもコロナ禍の中で会社がチャレンジする姿を見せていきたい」と前を向く。
通りに面して縁側があり、掃き出し窓を明け放して換気を徹底し、テーブルごとに手指用アルコール消毒スプレーを置くなどコロナ対策を行う。田中さんは「縁側があるので、これからの季節はテラス席のように利用していただければ」と笑顔を見せる。
営業時間は11時~14時。月曜定休。